後輩のコラム | きっと明日は晴れる❗

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旦那の「急性骨髄性白血病」闘病日記とその後の家族の日常

旦那は地方紙の新聞社に34 年間勤めていた。

先日、新聞の1面のコラムに旦那の後輩が旦那のことを書いてくれていた。

旦那が冬でも半袖で過ごすほど人一倍元気で半袖ポロシャツがトレードマークだったこと、毎朝大きな声で挨拶してたこと、どの部署に行ってもそこのムードメーカーだったこと、病気が避けるような人が難しい病気で5年間闘病して静かに目を閉じたこと。

「計り知れない無念をただ思うことしかできない」

と記されてた。

会社の人たちとは若い頃よくバーベキュー、スキー、海水浴と集まっていた。そのころはもちろん旦那も病気知らずで率先してイベントを考えたりしてた。
私も結婚前から参加させてもらってた。若かった頃の旦那の顔、後輩たちの顔…思い出される。

それぞれ結婚したり子供ができたりして、集まることがなくなっていった。
それぞれが仕事でも責任あるポストになって、時間もなくなってきたのもあったんだと思う。

なんだか、そんな日々のこと忘れてた気がする。
私達夫婦も子育てで余裕もなくなり、子供が大きくなると家族で出掛けることもなくなっていた、旦那が病気になり、気持ちに余裕もなくなった。お互いに…。

最後に後輩は結んでいた。

「人気者だった。冬になるといつも『長袖は持たんのですか』と皆に囲まれて、いつも真ん中で笑っていた」

あの頃の旦那が目に浮かんだ。
涙がこぼれた。


旦那を知ってる知人から何人か連絡が来た。あのコラムを読んですぐに旦那のことだと思ったと。

旦那も喜んでるだろうな。
あのコラムのおかげで色んな人が旦那のことを思い出し、考えてくれたんだから。

本当にありがたい。

病気して、痩せて寒がりになった旦那、病室で小さな声でしか話さなくなった旦那…。
どうしても私には病気になってからの旦那ばかり思い出されてた。腹が立つこともたくさんあって、気持ちが塞ぐことも多かった。

久しぶりに楽しかった頃を思い出した。
みんなにとってはあの頃の旦那のままで残っているんだなとありがたく思った。