6月末、児童福祉関連の研修に行ってきた。
全国の児童養護施設職員や自立援助ホーム、
乳児院の職員、教員、学生・・・。いろんな人が
一同に会するこの研修。9年ぶりの参加となった
が、めっちゃ楽しみにしていた。
初日の研修が終わって、懇親会を前にホールで
待っていると、見慣れた顔が。過去2回参加した
時にお話したことがある人。名刺の交換もした
ので、名前も顔も私は覚えていた。
9年ぶりの再会。話をしたかったが、むこうは
こちらを覚えてくれているだろうか・・・。
不安に思って声をかけるか迷っていたところに
視線があった。むこうもハッと気がついたようだ。
で、「あー久しぶりですね」という切り出し。
その後は、定番のようにお互いの近況報告。
この研修会、奇麗事なしのガチンコ本音の研修会
という感じで、ここで知り合った人とは特別な思い
が残る。
そんな人と再び再会できた喜びもある。
しかし、私のことを覚えてくれていたのが
私にとっては一番の喜びであった。
9年間、彼の頭のどこかに私のことが残っていた。
覚えてくれている。本当にちっぽけなことである。
彼も特に意識して覚えていたわけではあるまい。
でも、覚えてくれていたのは事実だ。
その事実が嬉しい。
彼にとっては何気ない記憶の一つだっただろう。
でも構わない。
覚えてくれていたことが嬉しかった。
「覚えてくれていてありがとう」