脚本家・柿本流(かきのもとりゅう)の「打倒!ナオミ・ワッツ!!」
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ずぶ濡れて五反田 後編

なんやかんやで一ヶ月空きました。

これまた激動の一ヶ月だったんで、

しゃーないんす。


ってな感じで、とりあえず続きを。


☆         ☆       ☆


TSUTAYA五反田店で

ずぶ濡れのまま帰るわけにも

行かず、とりあえず店内を物色。

二日後にこの近くで打ち合わせが

あるということを思い出し、

「新作を二泊三日で借りたら、打ち合わせ

 前後にサラッと返せる!」という

ことに気づき、俄然物色。

普段、新作とかほとんど借りない僕ですが

うっかり2本も借りて家路を急いだのでした。



「ナチョ・リブレ」



ナチョ


いや、まぁ確かにオモロかったっす

けど。周りで絶賛してる人も結構いたし、

TSUTAYAでは50本ぐらい並んでいて

1本しか残ってなかったし、

テレビブロスの表紙を飾ってたし、

表紙だけで中にはなんにも特集されて

なくてちょっとビックリしたし。


んでも、もそっとオモロくなったような気が。

詳しく書く気力がないんで、文句も言えないんすけど。


ちょっと不完全燃焼でした。



「ホステル」



ホステル2


これはヤバイ。

タランティーノが絶賛というので

借りた人も多いと思われるが。

とにかくヤバイ。


しょーもない、という意味で。



ホステル1


フツーにグロすぎるんすわ。


女を求めて東欧のユースホステルに

行くというストーリーは素晴らしすぎる

んですけど。


そっから、怒涛のスプラッターなんすわ。


「シンシティ」もすごく楽しみにしていて

劇場に女子と見に行ったんだけど

やっぱりグロすぎて吐きそうになったし。


今回は一人で観てたけど、

あやうく独りゲロでしたよ。

酒を覚え始めた大学生ぐらいですよ

独りゲロが許されるのは。


あと、なぜか三池崇史監督が

ワンシーン出演してます。


それと。最後まで頑張る主人公は

サビオラというサッカー選手に似ていて

サッカー好きの方ならば

手に汗握ってしまいます。

めっちゃどうでもいい情報ですが。



サビオラ



そんな二本を立て続けに観て

不完全燃焼だったり独りゲロしそうに

なったり。


で、二日後の打ち合わせに

この二本を持参するのをすっかり

忘れてしまい、取りに帰る時間もなく。

結局延滞料金を払うはめに。


ずぶ濡れて。

勢い余って

新作2本。

そうでもないのに

ビバ延滞。


延滞した2本を返しにいった

ときの五反田は、えらい晴れて

たなぁ・・・・・・。


つーか、ナニやっとんじゃ。



ずぶ濡れて五反田 前編

たまには最近見たDVDの話でも。

(つーか、また1ヶ月もあいてしまいましたが・・・)


いきなりですが、

TSUTAYAっていろんな駅前で

ドスンと構えてるでしょ?

まさか、TSUTAYAがなくなるなんて

なかなか予想できないことなんしょ?


でもね、ある日僕が住んでる某駅前の

TSUTAYAに行ったら、急に物凄い勢いで

閉店ガラガラッって、ますだおかだの

ことを「ますおか」って言う人には

イラッとしますが、そんなますおかの

岡田風に言ったとしても閉店ガラガラッって、

思いっきりなくなってしまいまして。


や、もともとTSUTAYAってすげぇ並ぶし

カップル多いし、どちらかというとそんなに

行かなかったんですが。

でも、あの品揃えにはいつも感心するというか、

僕が学生時代にこっそり書いた「ザ・ハリウッド」

という映画ですらあったりしますし。

マイナーな海外ドラマとか日本のドラマとか

めっさ充実してますし。


で、ちょうど困っておりました。

ケーブルテレビで見ていた「エイリアス シーズン3」の

再放送が終わり、「来週からシーズン4よ!」って予告。

え、でも、先週放送された「シーズン3」は、どう考えても

最終回ぽくなかった…・・・。 





つーわけで、「シーズン3」の残りを探しに(本当の

最終回を求めて)、僕はTSUTAYAに行こう行こうと

ソワソワしておったわけです。


折りしも、五反田あたりで新作映画の打ち合わせを

していて。

ちょうど、山手通り沿いにTSUTAYAがありまして。


「次の打ち合わせは月曜日! 土曜日に借りて週末で観れば

 物凄くキレイな感じでサラッとTSUTAYAできる!」


謎の興奮が僕の背中を押し、

大雨の土曜日だというのに、

物凄い突風が邪な街・五反田シティを吹きつけ、

街中の半数以上の人が傘をグリンと

コムラ返し状態になってるというのに、

僕はファミマでデカめの傘を購入し、

傘を30度ぐらいの角度に傾けながら、

ほうほうの体で五反田TSUTAYAに

辿り着いたのでした。


ずぶ濡れのまま「海外ドラマ」のコーナーに

直行するも、なぜかNOエイリアス。


まさか……。


いや、天下のTSUTAYAだ。

しかも有楽街とは反対側の

五反田シティのTSUTAYAなのだ。

今をときめくJJエイブラムスの

「エイリアス」シリーズがないはずがぬぁい!


あ!


そうか。

「ロスト」ブームにあやかり、

JJエイブラムス作品は「LOST」の

コーナーにあるに違いない。


あった!


しかし、最終回が収録されているDVDの

裏表紙を見ると、先週僕がケーブルテレビで

観たのと思いっきり同じエピソード・・・。


えっ!  あれが最終回だったの!?


まぁ、「ロスト」もそうだけど、

アメリカのドラマって、物凄いところで

終わる傾向にある。次のシーズンが始まるまで

1年ぐらい待たされるなんて、ちょっと気が

狂いそうになるほどに。

(「ロスト」の1→2も2→3も、待ちきれなくて

 無理やり観ました)


でも、「エイリアス」シーズン2→シーズン3の時は

めっさ最終回ぽかったので、

「エイリアスはもっと最終回ぽい最終回なんだ!」と

誰もわからないような日本語を呟きながら

TSUTAYAを目指していたのでありました。


うーー。


そんなわけで、サラッとTSUTAYAるつもりが

ビシャビシャになってしまったずぶ濡れ31歳。

つーか、五反田でずぶ濡れとはこれいかに。

有楽街のサラリーマンにも負けないほどの

濡れ具合だ。

そんなどうでもいいことを思い浮かべながら

五反田TSUTAYAで完全に目的を失ったずぶ濡れの

脚本家は、ただただ呆然と佇むしかなかったのだった。



(なぜか続く)




たぶん再開。

気づけば半年。

それは6ヶ月。

つまりは180日以上。


放置してますた。

「してました」ではなく「してますた」。


とにかく忙しく、

寝る間もないほど忙しく、

ずっと仕事をし倒しまくり、

ずっとーずうっとねぇー

自由時間がなかった。

というわけではなく。


ただ、炎上が怖かった。

あの人やあの人のように

ブログが炎上するのが怖かった。


そんな理由からアメブロを放置してますて

すいません。


炎上するほど知られてないことに

半年経って気がつきましたので、

以後、適度に更新予定。

ナオミ・ワッツよ、再来年のサンタバーバラ

まで待ってろ!


とりあえず、最新仕事情報。

ネットムービー「幸運探偵 風列光」が
絶賛OA中です。

「あそむび」

http://asomovie.jp/

あそむび

御覧あそばせ。

NTT西日本発のネットムービーですが、

NTT西日本ってSMAPじゃなくて

長澤まさみなんすよねー。


とりあえず、「おふくろさん」の作詞家の

人がすげぇ怒ってるのでこの辺で。

あの人の耳毛ボン!が気になって

仕方がないのですが、写真をアップしたら

森進一なみに怒られそうなのでやっぱりこの辺で。






俺がワッツで、ワッツが俺で①

さぁさぁ、いきなり間が空いたぜ!


夏だからぜ!

夏なのに外出せず「ロスト」三昧

だったからだぜ!

兄貴に二人目の子供が生まれたりも

したからだぜ!

俺の本名の一文字取って命名され、

恐縮したからでもあるんだぜ!

って、全部言い訳だぜ!


さて。


いい加減、僕とナオミの話を

しなければいけません。



ナオミ4

「ナオミよーん」



いい加減にしなければいけません。

今更TBCのCMとか、誰も覚えてないのかも

しれませんし。



「直美やーん。藤山のほうやけどな」



これはちょっとありなのかもしれません。

この顔力にはどんなボケをもってでしても

太刀打ちできませんし。



じゃあーーなくて。



ナオミ2

「ナオミです。苗字はワッツっていいます」


そうそう、この人です。

ナオミ・ワッツ。現在、38歳のハリウッド女優。

彼女との出会いはデビット・リンチ監督の

『マルホランド・ドライブ』でした。

リンチの作品は相変わらず&案の定

よーわからんお話でしたが、それを

マスコミュニケーションでは「リンチの悪夢的迷宮」とか

書き連ねてましたが、そんな迷宮に当時32歳の

ワッツは果敢にも挑んで見事ブレイク。

レズビアンシーンに持ち前の美乳で挑み、

32歳にしてウルトラブレイクするきっかけを掴んだのでした。


2006年1月、関西限定の某大手カルチャー誌で

『イカと銀杏』という「名作映画に隠された文脈エロスの糸を手繰る」

というようなミニコラムを連載していて、僕はそんな

ワッツのサクセス物語をやはり「リンチの悪夢的迷宮に!」とか

使いながら書き連ねていたのですが。


当時上映中だった「キングコング」もチェックして

劇中のワッツにさらに心打たれたのです。



だって、物凄く変なダンスしてたでしょ?


デカイゴリラの前で、物凄く変なダンスしてましたでしょ?


獰猛なゴリは、ちょっと嬉しそうにしてたでしょ?


ゴリ

「ナオミ、その踊りはアリかもね」



そんなナオミに心打たれ、そして私は断言する。

美女ほど物凄く変なダンスが似合う生き物はいないと。


学生時代にクラス1の美女を日曜日に見かけ、

その私服が物凄くダサかったことにドキッとしたり。


起き抜けの彼女がおもむろにメガネをかけて

歯磨きをしている姿にドキッとしたり。


そのメガネが3000円くらいのメガネ屋のカゴで

叩き売られている安物だということが判明して

ガクッときたり。


男の子なら、一度はこういう思いを抱いたことが

あるはずです。


美女がブサイクになる瞬間ーー。

その振り幅に、僕たちは女神を見るのです。


「『スクールデイズ』がサンタバーバラ映画祭に招待されたけど。

 柿本君、行っとく?」


僕がナオミにウツツを抜かし始めたある日のこと。

『スクールデイズ』の守屋監督からそんなお誘いを

受けまして。


ちなみに、世界には意外とたくさんの映画祭が

あり、夜な夜なセレブパーティーが開かれている

そうな。しかし、そこに参加できるのは役者や

監督というのが一般的。もしくはプロデューサーとか。

柿本流という若輩脚本家が参加できるなど、

僕ですら予想だにしてなかったことなのですが。

皆さんのスケジュールが調整つかず、監督が一人で

行くというのもアレなのでということで、僕に

お鉢が回ってきたのです。

しかし、当時の僕は連載モノやら脚本仕事やらで

結構ぱっつんぱっつんの生活を余儀なくされて

おり……。


柿本「行きたいのはやまやまなんですが、ちょっと

   仕事が立て込んでまして……」


監督「ゲストはジョージ・クルーニーだよ」


柿本「ああ、あの顔の濃いオッサンですね。いや、ですから

   ちょっと締め切りが重なってまして……」


監督「アカデミー賞の前哨戦だから、スピルバーグも

   来るみたいだよ」  


柿本「いや、ですから締め切りが……。売れてない作家という

   のは逆に忙しかったりするじゃないですかぁ」


監督「ああ、あとナオミ・ワッツも来るみたいだよ」


柿本「行ぐ!! 監督、ボグ行ぐ!!! 行がぜでぐだざい、おねがいじまず!!!」


監督の「ああ、あとナオミ・ワッツの……」の「ああ、あとナオ」ぐらいで、

んもう、監督のセリフに食い気味で「行ぐ!!」と叫んだ僕。

後半は「セカチュー」みたいな感じになっていた僕。


そのとき、僕のナオミに対する思いは

まだ愛情100%だった。


(つづく)








ひょんなことから




                                                                          

ひょんなことから。

ブログを始めることになった。

そんな「ひょん」は追々ご説明申し上げるとして。

とりあえずよろしくお願いします。


18の頃から物語をシコシコ紡いできて。

18歳の頃は特にシコシコしていたりして。


気づいたら30歳です。


大学を出てからは活字っぽい仕事を生業にし、

別名義で脚本も書き続け、「スクールデイズ」

という作品に出会いました。


http://www.schooldaze.jp/


あ、これ書いたんすけどね。

守屋健太郎監督と競作なんすけどね。

約2年くらい、この仕事にたずさわり、

現在DVDが絶賛発売中!!!!!


http://visual.ponycanyon.co.jp/pickup/visual2/pcbg50941/


レンタルでももちろんありがたいのですが、

ご購入していただけると、特典ディスク付きなので

未公開映像とか、トークショウとか観ることができます。

覆面脚本家なのですが、うっかりトークショウに出て

おります。こっそり本編にも出演してます。

というわけで。

自称、和製ナイト・シャマランなのです。


「シックス・センス」とか「アンブレイカブル」とか書いたインド人ですね。

ハリウッドで脚本料が最も高い人ですね。

その観点からいうと、僕みたいなもんは逆ナイト・シャマランなんですけどね。


ちなみに、シャマランは監督も脚本もする人で

カメオ出演までする人なんですが(ヒッチコックみたいな感じ)。

「サイン」のシャマランはカメオ出演というレベルを

遥かに超えていて、思いっきり重要人物の一人として

出ています。下の写真の人がシャマランなんですが、

劇中ではもっと浅黒くてもっそりしていて。がっつり

セリフとかも喋っていたりして・・・・・・。



シャマラン

「シャマランが気になってたまらん」


そんなプチ駄洒落をうっかり口ずさんで

みたくなるほどの出たがりインド人なのです。



タラ

「しゃべりタランティーノ!」

これは関西デジタルホン(古っ!)のCMにタランティーノが

出演していた頃、使われていたコピーなのです。



「気持ちインテグラ」

これはHONDAのインテグラという車のCMで今はときめかない

マイケル・J・フォックスが口ずさんでいたコピーなのです。

が、よくよく考えてみると、駄洒落としては成立してねぇ。

「かっこインテグラ」

「めちゃインテグラ」

「調子インテグラ」

その後、実はこんな三段活用までみせていたのですが、

マイケル・Jは「無理のある駄洒落コピー」という無理がたたり、

体調を崩してHONDAからもハリウッドからも

失脚していったのです(たぶん)。


しかし。

僕がライバル心むき出しなのは

シャマランでもタラでもマイケルなくて

ナオミのワッツ嬢。

現在38歳で、今も尚お色気ゴーゴーな

あんちきしょうなのです。


そんなお話はまた次回に。