うれしいことと思うこと | ビーチバレー 清水啓輔のブログ
去年までコーチングしていた中学生のチームのキャプテンの子から夏の市の大会の日程を知らせるLINEが届きました。



残念ながら当日は自分も試合なので行くことはできませんが、わざわざ知らせて来てくれて本当に嬉しく思いました(^^)



きっと全国大会まで行ってくれるので、どこかで応援に行けるでしょう♩



中学生は多くのことを吸収できる時期だと思います。



それだけに、多くの問題も起こります。そのチームも例外ではなく、バレーボールのチームとして、そして、中学生の集団として、いくつか問題を抱えていました。



それは本人達も理解していたし、それでもなかなか改善は難しい状況でした。



僕は残念ながら一年しかチームを見ることができませんでしたが、きっと彼らがその問題を克服し、いいチームになっているということ信じています。



技術的な面では、聞いてみると、前までの課題を克服し次のステップに進んでいる様でした。



どんなチームになっているのか楽しみです。






僕は中学生を指導させてもらって、本当にたくさんのことを学びました。



離れていたインドアバレーの事を勉強して、ある程度のトレンドをおさえられたことがまず一つ。これはビーチバレーにも役立っています。



またコーチとしての在り方を勉強して、ものの伝え方や意欲を掻き立てる言葉かけを学んだこと。
そこで気づいたことは、コーチング=人間関係だということ。理想のコーチングは、理想の人間からしか生まれないということ。これを学んだことは本当に大きな財産だと思っています。



そして中学生バレーの現状を理解し、いくつかの問題点を発見できたこと。



少し批判的になりますが…



まずは指導者の結果至上主義による子ども達の思考停止状態。



中途半端な強豪チームほどこの状況に陥っている。



変なプレーをすると叱られ、それによって次第にプレーヤーは思考することを止め、指導者に怒られない様にプレーする。



指導者からするとその方が都合が良い。子どもの思考に頼るより、自分の思考を押し付ける方が勝利に近づくことが出来るのは事実だから。



結果、無表情でロボットの様にプレーする子ども達を見て、悲しい気持ちになりました。



これは自分の経験則でしか指導できない指導者のせい。



自分はこれで勝てたから、うまくいったから、それでいいと思っている。



そんなはずはない。時代も子どもも違うし、変化している。バレーボールも。



そしてそれでもし勝てたとしても、(事実、勝てる。全体が遅れているから)子ども達のためになるのだろうか?





もう一つ感じたことは、日本のバレーボール界、またスポーツ界のジュニア世代の育成の遅れです。



今だに部活動に頼っている。



ただでさえ忙しい教員に、違法的な手段で部活動まで指導させている。



先ほど経験則でしか指導できない指導者を指摘したが、ただでさえ忙しい教員に、学びの時間は存在しない。



なるべくしてそうなっている。



サッカー、野球がクラブチームとして専門の指導者に指導させる中、バレーボールは、今だに部活動に頼り切り、教員という本職をもった人に土日までボランティアで指導させている。



時には指導の専門知識がないどころか、スポーツの専門知識も持っていない顧問の先生もいるでしょう。



それはその人たちが悪いのではなく、悪いのはこの仕組みではないでしょうか。



そして、そもそもバレーボールを頑張りたいと思った子ども、親が指導者を選べないというマイナス特性をもった部活動が今だに存在している意味が僕からしたらわからない。その地域にたまたま生まれ、たまたまその学校に入り、たまたまその学校のバレー部の顧問だった人にしか学ぶことができない。これはどうしたことか。



教育という意味で確かに部活動はうまく利用することができるが、それを強制することは絶対におかしいと僕は考えます。



部活動に入って学ぶ子がいてもいいし、地域のクラブに入ってプロやオリンピックを目指す子がいてもいいと思います。



ただ、特にバレーボールには後者の選択肢は余りにも少なすぎるのではないでしょうか。



少しずつ変わってきているとは聞きますが…




僕にも何か出来ることはないかといつも考えています。



なかなか難しいですが…



全体的な改善が必要だと僕は思います。