結果は3位タイでした。
photo:JVA
地元名古屋開催、そして大会共催の中部土木株式会社様とは個人的にスポンサー契約を結んでいただいており、感謝の気持ちでいっぱいです。
ビーチバレーを始めた頃に、名古屋の栄でツアーが開催されていましたが、僕は出場することができませんでした。それが叶わぬまま、栄大会は幕を閉じたのですが、こうして今地元でツアーが復活し、しかもこのような素晴らしい会場で試合ができること、本当に幸せに思います。
試合後のインタビューでも話したように、僕たちはこの素晴らしい大会が続いていくよう、努力し続けなければなりません。そのための一番の近道は、この競技のレベルが上がり、そして人気になっていくことだと考えています。また、地方でツアーを開催する以上、地元で活動する選手が出場していなければ、イマイチ盛り上がりません。
東京オリンピックが終わり、間違いなくスポーツに対する支援のバブルは弾けました。ビーチバレーのようなマイナーなスポーツは、特にです。
また、僕たちを代表した日本チームは全力を尽くしてくれましたし、心からの敬意を表しますが、日本のビーチバレー界が厳しい現実を突きつけられたことからは目を背けることはできないはずです。
おそらくこの競技が世界でまた勝てるようになるには、10年単位での強化が必要だと感じます。
また、正直僕にはその力がなかったことは、ここまでの結果を見れば明白です。ただ、やれるだけのことはやってきましたし、それは認め受け入れた上で、自分が今後のビーチバレー界のために何ができるかというのは考え、行動していきたいというのが僕の思いです。
今、ジャパンツアーに参加している選手の少なくとも半分以上が、東京、神奈川を活動の拠点としています。かくいう自分も、愛知から神奈川に拠点を移した人間です。残念ながらこの事実は、ビーチバレー界が抱える一つの問題であると僕は捉えています。
経験談に固執したくはありませんが、少し僕の話をさせてください。
僕がビーチバレーに出会い、そしてトップを目指そうと思えたのは、「そこにビーチバレーをしていた人が居て、そこにトップを目指している選手が居たから」です。僕はおそらくその姿を見ていなければ、ビーチバレーは知っていても、この世界のことまでは知ることはなかったでしょう。
また、その選手がペアを組んで大会に出場してくださったことで、生の手応えを感じることができました。僕にもできるかもしれない、という。だからこそ、僕はこの世界にのめり込んでいったのだと思います。
トップ選手が首都圏一極に集中するということは、地方にはそのチャンスがないということです。よって、競技人口、少なくともトップを目指す選手は増えません。これがメジャーなスポーツで、テレビでもバンバン放送されるような競技であれば別です。しかし、残念ながらビーチバレーはそうではありません。
僕は愛知に縁がある人間です。だから、愛知から首都圏を拠点に活動する選手と戦える人材を輩出していきたいと考えています。かつての僕のような選手が同じようにトップを目指してくれるというような好循環を生むことができれば、きっと競技レベルは上がっていくと考えているからです。
今大会、そんな僕にとってとってもラッキーな出来事がありました。それは、ワイルドカード(地元推薦枠)で出場した女子チームが、シード上チームを倒して表彰台に登ったことです。
photo:JVA 左、松本恋選手 右、松本穏選手
愛知出身、そして愛知を拠点として活動し、トップツアーで活躍する20代前半の若手チームが出てきてくれたこと、僕は個人的にとてもありがたく、そして嬉しく思っています。きっと、次は彼女たちを目標とする若い世代が生まれてくることでしょう。
彼女たちと家族は自分たちでビーチバレーを探し出し、自分たちで強化し、(自宅近くにコートを作ってしまうほどの気合)ここまできました。本当に凄いことです。
僕は彼女たちのことを微力ながらサポートしていきたいですし、また彼女たちに続くさらに若い選手たちも見つけていきたいし、サポートしていきたいと考えています。
男子も、地元推薦枠で出場したチームがありましたが、残念ながら僕よりも歳上の先輩です。笑
しかし、僕が愛知を捨てた(笑)後も、彼がずっと愛知の選手の面倒をみてくれました。とっても感謝しています。
ただ、女子のように今トップツアーで表彰台に乗るような若い男子選手は今愛知にいません。
愛知を支えてくれた先輩ももう引退だなんてボヤいていますし、僕もまだもう少しは身体が動きそうなので、かつて僕をこの世界に引き込んでくれた先輩方のように若い選手をその気にさせられるよう、もう少し選手を続けていけたらいいなぁなんて思っています。ただ、僕にも生活がありますので、今までのようにはいかないかもしれません。これを読んだ方は、僕を助けてくれますよね?笑 そうですよね、ありがとうございます。
とまぁ長くなってしまったのですが、こういった考えをもって、僕はビーチバレー、そして僕個人を応援してくださるスポンサー様の思いを汲みながら、地方でのツアーを長く続けていただけるよう頑張っていきたいと思います。
次は都城大会です。
若手の黒川選手と出場します。
引き続き応援よろしくお願いします。