この３年くらいで映画館の入場料金がじわじわと値上がりしているのは,映画ファンなら身に沁みていることだろう。
通常料金の値上げは勿論のこと,モーニング割の撤廃をするところも多く,シルバー割の年齢を引き上げたりするところもあって,仕事と折り合いをつけながら時間をやり繰りして,少しでも安くたくさん観られるようにと実は必死である。
何年か前までは面白いと思ったり,うっかり居眠りしてしまったり腸内デスマッチでトイレ離席してしまった映画は気軽に２度,３度鑑賞(『アンダー・ザ・シルバーレイク』の４度鑑賞が最高記録)しに行ったものだが,今では余程好きだと思った映画以外は極力控えている。
ショックだったのは,某殺劇で55歳からのシルバー割が２年前から60歳に引き上げられたこと。
自分が50代後半に突入するのかとげんなりしていたが,シルバー割が適用になるため歳を取るのも悪くはないと考えていたので,あのときは気を失いそうになった。
だが,殺劇はモーニング割を撤廃することなく営業してくれているので,朝会社帰りに寄ることが多い私にはありがたい。
ユナイテッドシネマの会員特典も大幅に変わってしまった。
毎週金曜の会員サービスデーは1100円だったので,公開日に新しい映画を1100円で観に行くのが常であったのだが,「平日はいつでも1300円」というものに変わってしまい,土日祝日は1500円となってしまった。
だから,貯めたポイントは,土日祝日に観るときに使おう…と思うようになった。それ以外におトクな使い方がないのだ。
シネマフロンティアは会員割引があり,通常料金より300円安く観られるが,やはりここもモーニング割を撤廃している。
新しく出来たTOHOシネマズは,会員になったからといって割引がある訳ではないからあまりおトク感がない。
だが,会員サービスデーが火曜,サービスデーが水曜と他の映画館と違って独特なので,一番利用頻度の低い映画館ではあるが,何とか安く観られる日に行こうと思っている。
こんな中で会員料金は1100円で上映してくれているシアターキノはやっぱり素晴らしい。
上映してくれる作品も上質なものばかりなので,毎年ダントツで通う回数が他の映画館を上回っているのも当然なのだ。