僕はてんかん持ちです。
てんかんを発症して以来、31年間もの間、辛い思いをたくさんしてきました。
今でも、てんかんと闘っています。
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「金縛り」というと、正直言って思い出したく無い、発作が頻発していたあの時期を思い出します。
20年ちょっと前に受けた、完全開頭の脳外科手術。
「頭蓋内電極留置術」と呼ばれる、2週間で2回開頭して、1回目は、頭蓋骨の中に脳波検査用の数十本なニクロム線に付いた電極を埋め込むもの。(1回目の後に、発作が出なくて脳波波形が採取できなければ、採取できるまで2回目は先送りになります。)
この後で、発作が出る度に採取される脳波が、最低3回出るまで「頭蓋内脳波検査」を行い、早ければ翌週に2回目として、この脳波検査で採取された結果から特定された患部(焦点)を切除するというものでした。
僕の場合は、切除したのは右前頭葉の一部。約4cm角の脳細胞でした。
患部(焦点)は他にもありましたよ。後頭葉と右側頭葉にも。
そちらは切除できないからということで切除してませんから、今も闘ってます。
(いっしょに3箇所切除すると、術後の状態と術前の比較して、悪化した場合に原因特定ができなくなるからでしょうね。)
その手術後には、身体を硬直させるような金縛りは全く出ていません。
手術前は、毎日睡眠中に1時間おきくらいに、出てましたね。ですから、睡眠中だけで3回か4回ですね。
夜中睡眠中に、身体が急に動かなくなる感じがして、苦しくなって横になっていられなくなるんです。
ですから、そこで必ず起き上がる、ということをしなければ苦しいのなんのって💦💦
同様に、日中でも昼寝したり、整体マッサージとかで横になってても、下手すると30分間同じ体勢で寝ていることができずに、起き上がってましたね。(それは、事前に整体師さんとかに説明してましたよ。)
手術前は、とにかくストレスも強い毎日てしたから、それが原因かと思ってました。
でも、手術で右前頭葉の一部(細胞が石灰化してた部分)を切除したら、この身体硬直というか金縛りは出なくなったんです。
金縛りというか、てんかん発作の一部だったんでしょうね。
どうしても、金縛りの原因をストレスに求めやすいとは思いますが、こうした物理的な原因がある場合もあるってことです。
それが脳腫瘍だったり、脳梗塞だったり、脳出血だったり、悪性の腫瘍ならガンにもなりますから、症状がひどい方には、心療内科だけじゃなく、脳外科を受診して、CTとかMRIで画像診断してもらうこともありだと思ってますよ。
早く検査するに越したことはありませんからね。
てんかん発作って、意識喪失したり、それで倒れたり、痙攣発作を起こしたりするものだけではありませんからね。
もちろん、ご参考までにですが、是非この話をヒントにしていただけたら幸いです。