そんな訳ですっかり春なのだ。
今年も無事にチャコのお墓参りに行ってこれてひと安心しているところだ。
チャコの墓参りって、不思議と毎年快晴で青空が眩しい日になるのだ。
きっと彼女がそうしてくれているのかなって思ってしまう。
過去(10年ほど前)の掲示板を読み返してみると、チャコは母親の見舞いで蒲田の病院に毎週通っていた。
途中品川の乗り換えの際に、駅ナカでパフェや団子やうどんを食べてたようだ。
自分へのご褒美だったのだろう。
俺はいつも墓参りで川口に向かう時、京浜東北線の車窓からチャコも見ていたであろう景色をながめながら、青空の向こうにチャコを思い出し振り返るそんな一日になるのだ。
それぞれの心の中に、良い仲間と出会って、笑ったり泣いたりの優しい風の様な日々が残っているのだと思う。
その思い出の一つ一つが、きっと今まで生きてきた自分の中にあって、辛い事も何とか乗り越えて来れたのだと思うよ。
決して一人では生きて来れなかったんだよなぁ。
チャコの墓参りの後、川口駅周辺で皆で昼飲みしたのだが、相変わらず楽しかったなぁ。
普段は嫁さんと二人きりだから、たまに昔の仲間で色んな話をするととても活力になる。
俺は嫁さんとの介護生活もだいぶ慣れてきて、心の落ち着きもでてきた。
最初の頃は日々走り回り、自分の呼吸も苦しくなり、一旦冷静になり深呼吸をして自分を取り戻すことが多かった。
毎日生きていることに感謝する日々だ。
もし嫁さんが倒れなければ、そんなこと気がつかずに暮らしていたのだろうな。
嫁さんは元気だった頃、話すことを生業としていて、さだまさしの妹でシンガーソングライターの佐田玲子さんとのコラボを検討していたのだ。
俺はその計画を何度も聞いていて、陰ながら応援していたのだ。
いまでは幻のコンサートになってしまったが、嫁さんの心にはまだ諦めきれない夢として残っているようだ。
そんな訳で、今日の一曲目は佐田玲子さんの「くらやみ乙女」でスタートだ。
この歌は佐田玲子さんのデビュー曲で、中島みゆきさんに頼んで書いてもらった曲なのだ。
玲子さんの歌は兄貴の声を思わせる感じもあるが、そこに明るさと爽やかさが混ざっていると思う。
今は長崎でカフェをやりながら、ラジオやライブ活動をしている。
皆もぜひ聴いてみてくれ「予約席」「ひまわり」「友達として」など心に響くのだ。
話は変わるが先日神田の古本屋に行った時、昔の「平凡」や「明星」が売ってて、何気に見ていたら清水由貴子と高田みずえ、榊原郁恵の3人が表紙になっていたのだ。
思わぬところで清水の笑顔を見れて嬉しかったのだ。
後で知ったのだが、その頃の清水ってデビューしてから5年間でたった2日しか休みがなかったそうだ。
意外だったのが、仕事に行くのに電車を使っていて、時には肩にギター両手にバッグを持って現場に向かっていたのだ。
深夜に帰ると、テーブルの上に妹の良子さんが作ってくれた晩御飯に手紙が添えられていたそうだ。
それを読んで数時間寝て、また仕事場に向かっていたのだなぁ。
でも家の中では、いつも笑いが絶えずやはり太陽のような人だったらしい。
以前、神保町で彼女のファーストアルバム(LP)を見つけたのだけど、今思えばあの時買っておけばなぁと悔やまれるのだ。
俺の枕元には清水の本が置いてあり、朝起きるとその表紙の顔を見て「今日も一日よろしく」と挨拶して始まる。
これが最近のルーティンなのである。
嫁さんの介護生活に入ってからは、絵手紙をはじめ随分とこの本に元気をもらったのだ。
今思えば17歳位の青春時代って、愛とか恋とか憧れとか、そんなときめきに心揺れてた日々が幸せな時間だったんだな。
その時は、この恋が破れたら俺は死ぬしかないなんて、自分だけが悲劇の主人公になった気分でいたのだ。
あの時にしか味わえない心の痛みが、今となっては懐かしい良い思い出に変わる日が必ずくるのだ。
歳を重ねてくると、悲しいことや切ないこと色々経験値も増えてくる。
だから尚更あの頃の思い出が愛おしくなるのだなぁ。
最近はちょこちょこ昔の仲間との飲み会もあるが、そこでの笑いが日々の暮らしの癒しになるのだ。
皆には感謝しかないのだ。
まぁ他愛のないことを毎度書いているのだが、自分の思いを文字にすることで俺の心も救われたりするから不思議だ。
さぁ今はベーやんの「影ぼうし」が流れている。
「心の傷なら酒でもくらって、会いたい人がいるならその瞳を閉じて」
そう、そんな思いだ。
朝目覚めた時
「あー俺は今日も生きられるのか、なら一日気分よく生きて行こう」
そう思う。
そして一日の終わりに
「今日も俺は精一杯生きてきたんだ」
そんな事を思って明日へ向かう日々だ。
自分のことを責めず、もちろん周りの人も責めずに、一日無事に過ごせたら良し!
今はそれくらいの生き方で良いのではと思っている。
まぁそんな訳で「66歳、俺達の青春の旅」はまだまだ続くのである。
次回「僕にまかせてください クラフトの思い出の巻」に乞うご期待、じゃんじゃん!