今回はお城ではありませんが、福井県の永平寺に行ってきました。
永平寺は、道元禅師(どうげんぜんじ)によって開かれた坐禅修行の道場で、曹洞宗の大本山です。寛元2(1244)年、道元禅師が47歳のときに、道場の名を永平寺と改め、修行僧を熱心に指導しました。770年以上経った今も永平寺の修行は禅宗の中で最も厳しいと言われ、約200名の雲水(
33万平方メートルの敷地に70を超えるお堂と楼閣があり、なかでも「七堂伽藍(しちどうがらん)」という7つの建物(山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院、浴室、東司)が回廊で結ばれています。このうち僧堂・浴室・東司(トイレ)は三黙道場といわれ、修行をする上で大切な場所とされ、
私語も禁止されています。
入口の通用門からはいり、
玄関と書きましたが、
中の廊下も旅館のようで、実際に宗徒や一般の人がここで泊りで座禅や写経など修行体験をすることができます。
また僧侶に直接カメラを向けないでくださいの張り紙もあります。
「傘松閣(さんしょうかく)」
2階にある「絵天井の間」です。
なんとこの大広間は156畳もあり、
最上部の法堂までは一方通行ですが、
七堂伽藍は山の斜面に建てられているので階段もかなり長いです。
かといってエスカレーターをつけるわけにもいかないのでしょうね
法堂(はっとう)
七堂伽藍の一番奥に位置し、朝課(朝のおつとめ)など各種法要が行われます。
仏殿
七堂伽藍の中心に位置し、曹洞宗の御本尊であるお釈迦様が祀られています。
七堂伽藍の中で最も古い建物が山門で、
山門の両側には仏教の守護神である四天王が祀られています。
若い修行僧さんたちがあちらこちらで掃除している姿をみかけます
これも修行なのでしょうが、
ちなみにこの掃除のことを「作務」(さむ)といいます。
近頃おじさんたちに人気の作務衣とはもともとお坊さんの作業着だったんですね。
永平寺はまさに深山幽谷、誰もが心静かになるお寺です。
門前町で名物「永平寺そば」を食べて帰りました。