「好きこそものの上手なれ」という言葉が、こと翻訳に関しては一向に当てはまらないことに悩む、第6期の趙です。
日本語に関する手持ちの辞書は広辞苑・国語辞典・漢和辞典の3冊。
基本であり、必要不可欠ですが、これだけでは翻訳は苦しい、厳しい、立ち行かない。
語彙を増やしたり、表現の幅を広げたり、ぴったりくる言葉を見つけたりするには、そもそも用途が違います。
「求めよ、さらば与えられん!」という言葉が、これらの背表紙の帯の謳い文句を見た途端に閃き、、
そのタイトルからずっと内容を誤解していた『てにをは辞典』と、その役割をネット検索で済ませていた『類語辞典』を一緒に購入しました。
もうすでにお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、架け橋人の会・第5期の方々のブログの中に、丁度この2冊のことが取り上げられている記事も発見。とても詳しい親切な紹介だったので、内容についてはそちらに譲ります。
とにかく「渡りに船」の2冊です!
辞書に船といえば、三浦しをんさんの小説『舟を編む』。
広辞苑や大辞林のような『大渡海』という大国語辞典が、長い年月と、気の遠くなるような地道で膨大な作業の積み重ねの果てに、やっと完成して世に出るまでを描いた感動的な物語ですが、その中で辞書は、言葉の大海原を航海する一隻の舟になぞらえられていました。何とロマンチック、、手元の古い広辞苑がにわかに愛しくなりました。
『てにをは辞典』のコピーは「ことばの野原を散歩してみませんか?」。言葉との楽しい出会いや発見がありそうです!
「お花畑」や、下段の「フラワーガーデン」もいいですね~。
言葉の類語は、ひとつの花にも色々な品種があることを思わせ、類語辞典で言葉を選びながら文章を書くことは、好きな花を選んで花束を作ることに似ているような気がします。
今が見ごろの紫陽花も色々。
紫陽花と言葉と雨の音に癒される6月です。