竹筒の住人、一番乗り! | フクロウ,インコ,ペンギンと遊ぶ掛川花鳥園ブログ
3月7日こんにちは、バードスタッフ石山です。
今日は竹筒に住みだした鳥さんについてご紹介します。
竹筒の巣を取り付けてから約3ヶ月が経とうとしてます。
以前紹介した様に、インコさんのクチバシはとても頑丈なため、木製の巣箱だと1週間で齧って穴が開いてしまいます。そこでスタッフはインコさんの頑丈なクチバシでも齧られない自然の素材はないかと試行錯誤した結果、この竹筒で巣箱の代わりになるのではないかと考えたのです。
そして、この竹筒の巣を一番気に入ったのがこちらの鳥さんです。

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ツキノワテリムクなんです。この種類のテリムクはよく、木の枝や他の鳥さんの羽をくわえている所を目にする事ができますが、何処かに巣を作って密かにヒナを孵しているようなんです。

今回は、そんなテリムクが竹筒の巣を気にいった様で、巣材になる羽や木の枝、水草、枯葉などをせっせと運ぶようになりました。
この竹筒が設置されている場所は、スイレンプールゾーンの入り口を入って直ぐの天井に吊るされていますので、上を見上げていただければ、テリムクの巣を発見できるかと思います。
そしてもう少し近づいてみると。

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ツキノワテリムクが巣を作り、卵を温めだした様です。
卵を抱いているせいか、近づいても逃げる気配がありません。
巣のサイズも竹筒の大きさが色々なのですが、好みの大きさにあった竹筒を選んだようで、サイズがピッタリ、テリムクの体にちょうどよく住み心地がよさそうな様子ですね。

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しばらくテリムクの巣の様子を見ていると、好奇心旺盛のコガネメキシコインコが集まってきました。
テリムクの巣の周りにインコさんが近づくと、卵をだいているテリムクがそわそわ仕出しました。テリムクは卵を取られまいと、「ジュー!ジュー!!」と激しく鳴き出しました。そして、側にいたペアのもう1羽のテリムクが、こちらも鳴き出し、インコに向かって体当たりをして追っ払いにかかりました。
インコのほうが2倍ほど体が大きいのですが、やはり巣と卵を守るため、たとえ大きな鳥でもこの時ばかりは逃げずに攻撃をするようです。
そして、この大事に抱いている卵、皆さんどんな色で大きさの卵か想像できますか?
スズメ目だけあって、体格も大きさもスズメ位なんですが、こんな卵なんです。。。

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真ん中の薄緑色の卵がテリムクの卵なんです。右側は緑色の卵といえば有名な、あのエミューの卵です。直径2.5センチほどで、大きさが分かりやすいようにライターを置いてみました。
この様に違う珍しい鳥さんの卵をすぐ比較できるのも花鳥園ならではですね!

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このツキノワテリムクも、この新しい巣を使って暖かくなりつつある春に向けて、仲間を増やしてくれそうな気配です。
楽しみですね!また雛が生まれましたらご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!


スタッフからのお知らせ!
3月7日(日) 8日(月)
上記の日はハクトウワシ・ハヤブサ・シロフクロウはショーをお休みします。
その他の日も鳥の状態やご機嫌、天候によりショーの内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。


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