目に見えない名札? | フクロウ,インコ,ペンギンと遊ぶ掛川花鳥園ブログ
3月9日 こんにちは、バードスタッフ副島です。

さて、今回はペンギンさんにマイクロチップを入れたのでそのときの様子をお伝えします。
“マイクロチップ”といわれてもピンと来る方は少ないかも知れませんね。
そこで、まずはマイクロチップをみてもらいましょう!

マイクロチップ

こちらがそのマイクロチップです。
注射針のようなものが見えるかと思います、その針の中にマイクロチップが入っており、注射の要領で体内に埋め込みます。
そして、なぜ袋から出して写真を撮らなかったのかというと実はこの袋は密閉されており無菌状態になっています。
針の先が、体内に入るので、菌がつかないように密閉されているんです。

ペンギン1

次にマイクロチップの役割を説明していきます。
皆さんの身近なもので説明すると、犬(ペット)が分かりやすいかと思います。
たとえば、犬が迷子になった時、首輪や体内にマイクロチップが入っていると、専用の機械で読み取ることにより「~の~さんの家の犬」ということが分かるんです。
ペンギンさんの場合、迷子になることは有りませんが・・
他の動物園や水族館と、生体交換(ペンギン同士の交換)をした場合、その個体の情報はマイクロチップに入っているので、それを読み取ると「~でいつ産まれた~ちゃん(くん)」ということが分かります。
つまり、見えない名札の様なものですね。

さて、マイクロチップの役割が分かったところで、本題に入ります!
今回、マイクロチップを入れることになったのは全羽のペンギンさんです。
どこに入れるかというと、

ペンギンあかまる

ここです!
この場所というのにもきちんと理由があります。
入れ終わった後にペンギンさんが気にして、その箇所をいじってしまうと傷口が広がったり、マイクロチップが落ちてしまう危険性があります。そのため、出来るだけ届かない位置を選ぶのです。

装着

装着2

そして、マイクロチップの入った注射針を、専用のインプランター(シリンジ)に差し込みます。

注入

注入時は二人で行い、一人がペンギンを抑え、その間に獣医師が皮下に入れます。
その後、機械で読み取り・・・

リーダー

ピピッと反応し、個体情報が出れば完了です!
最後に、傷口を圧迫し、止血を行います。
血が止まらない場合は、外科用のアロンアルファを用いる事もあるんですよ。
これで、マイクロチップの挿入は、無事終了となります。

このマイクロチップが一般により普及する事により、ペットの飼育放棄や迷子の軽減につながりますね!
実際に、このマイクロチップのおかげで飼い主のもとに帰ることが出来たというニュースも耳にしたことがあります。

お疲れ様!

なにはともあれ、みんなお疲れ様!!


スタッフからのお知らせ!
3月11日(木) 15日(月) 16日(火) 17日(水)
上記の日はハクトウワシ・ハヤブサ・シロフクロウはショーをお休みします。
その他の日も鳥の状態やご機嫌、天候によりショーの内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。


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