しかしさすがに自転車で行く自信がなかった。
それで当然電車通勤にした。
ただ電車の中で読書する元気もない。
やはり健康とはいかにハードルが高く、貴重なものかと再認識する。
海老江駅の72段の階段さえ、エスケープし、エスカレーターに乗った。
しかし案外階段を上がっている人が多いではないか。ちょっと惨めだった。
病気中の人や、老人の生活がいかに大変か考えさせられる。
ちょっと大げさだが、今の実感だ。
仕事はほとんどデスクワークを心がけたが、こんなときに限って突然の来客が多い。
普通の健康状態ならWELL COME だが、なんでこんな時に!という感じだ。
だいたい声まで出しにくくなっている。
しかしがまんの就業時間は5時のチャイムで救われた。
電車で帰るので、着替えはなしでかばんを背負って、ウオークマンを聞きながら駅までの道、電車から電車へ、コープから家へ移動する。
ところで恥ずかしい話だが、あることを今日はじめて気づいた。2つ気づいた。
ただその一つを今忘れてしまった。
わかっているのは、よく電車の中で優先座席の前や、最前、最後方の車両では「携帯電話の電源をお切りください」と案内が出ている。
しかしアイホーンの電源の切り方をまったく知らなかった。というか気づいていなかった。
それが尼崎駅で連絡車両が来る間、ひょっとしたらこうかと、下段のスイッチを長押しする。しかしこれは音声コントロールだ。それで再起動で使う上段右のスイッチを長押ししたら、あるではないか。電源オフ表示が出てきた。
やはり長押しだったのだ。
ちょっとうれしくなる。ただこれは他人から見たら「そんなこと知らなかったの」という感じだが、自分的には解決していなかったことなのでうれしくなった。
これも体調を崩して電車通勤にしたおかげだ。まあ「不幸転じて」と思っておこう。
コープで買い物してレジに回ったとき、よく会話するおばさんだったが、最初のぼくのことを気づいていない様子で
「こんいちわ」とあいさつすると気づいてくれて
「今日はきっちりした服装ですね」と言われるので、
「食あたりで電車通勤なんですよ」というと
「そういえばほっぺたがこけてますよ」と言われた。
職場でも妻からもそう言われた。
家に帰って風呂に入るとき体重をはかると58.7kgしかない。通常60.8kgぐらいだから2kgもこの2日間で減っている。
下痢の影響は怖い。
しかし家に帰ったあと、疲れを忘れて、バナナの木とコーヒーの木をベランダに出した。
明日は自転車で行くぞ!