江戸中~後期頃の
尾張の俳人,横井也有の作品をシリーズとして紹介させて頂いています。
時代による消耗(折れ、皺(皺)等)が大きい作品ですが大切に仕舞っています。
(官庁の資料館・大学等への寄贈を望んでいます。ご連絡お待ちしております)
横井也有シリーズ…№60
也有筆「鍋尻訓歌」です。
この訓歌は松平定信(江戸時代中期の大名、老中。陸奥国白河藩3代藩主)の歌との由。
この歌は、
自在鉤(炉・かまどの上に、上からつるし、
鉄瓶・鍋・釜などを自在に上下させる装置の鉤(かぎ))
に鍋をかけ、
物を煮ることに、
心を例えて、
読んだ訓歌です。
左端の訓歌の読み
よきにによ 悪しきににるな 鍋で世は
人のこころ(心)は 自在鉤なり
☟左端の訓歌のみ拡大
句意…ネットより引用
よきにによ…(食物ならうまく煮なさい)
悪しきににるな…(食物ならまずく煮るてはダメ)
鍋で世は…(一個の鍋のように)
人のこころ(心)は 自在鉤なり…(人の心は、自在鉤のように上げたり、
下げたりすることが自由に出来る)
(特記)
横井也有讃筆、内藤東甫の画「自在鍵図小柄」…横井也有シリーズ№52
内藤東甫の画と讃(よきに煮(に)よ あしきに煮るな・・・・)
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