私「洋ちゃん」収集の軸装短冊2点を紹介させていただきます。
1.香川景樹
・名は純徳、のち景樹、通称を銀之助・貞十郎、号は桂園・東樢亭。伊藤仁斎門下。
・鷹司家・西洞院家に仕える。香川黄中の養子となり京都歌壇を風靡した。
・のち江戸・伊勢・尾張を廻り、門人は千余人を数え、永く明治・大正の世にまで門流を引く。
・天保14年(1843)歿、76才。
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詠み 雪中松
子日(ねのひ)せむ 春はとかねて 引馬野(ひくまの)の
まつこゝろさへ うづむ雪かな
2.八田知紀
・幕末・維新の鹿児島藩士・歌人。
・幼名は彦太郎、通称は喜左衛門、号は桃岡。
・京都藩邸勤務となり、歌を香川景樹に学ぶ。
・島津貞姫入輿に従って近衛家に仕え、維新後は宮内省に出仕して歌道御用掛に
任命された。
・『しのぶ草』等の家集 がある。明治6年(1873)歿、75才。
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詠み 名所月
すみよしの むかしのきしや たづぬらむ
なみにたゞよふ あきのよの月
⇒30年1月16日に、
K市〇〇記念館へ寄贈しました。