井上士朗書の芭蕉句に鳳洌画の翁像《士朗 19》「けふばかり人も年よるはつしぐれ」 | 「洋ちゃん」のひとりごと

「洋ちゃん」のひとりごと

 人生いろいろ楽しもう

先日、江戸中期~後期にかけての

 尾張の俳人‘井上士朗”書の芭蕉句、

に鳳洌画の芭蕉翁像の作品を入手しました。


芭蕉翁像を描いた‘鳳洌”は名古屋人だと思わますが略歴は???です。

※ご存知の方は是非お教え下さい。お願いいたします。


実は、この作品を入手したのは

 現在、名古屋市博物館での催し‘芭蕉展”で

  ‘井上士朗”書の芭蕉句の作品2点を鑑賞し購入意欲が湧き入手・・・!!


私「洋ちゃん」は井上士朗の俳句作品を若い頃から結構多く拝見しています。

 私の見立てでは、この作品は真筆と判断しています。


相当の時代を経過しているため

 老朽化もい大きくボロボロで虫食いも多々

  ありますが私「洋ちゃん」はお気に入り(自慢)の一点です。


紹介させて頂きます・・・。
「洋ちゃん」のひとりごと

句の詠み

「けふばかり

   人も年よる(れ) 

       はつしぐれ」

           士朗拝書


けふばかり=今日だけはの意。

はつしぐら(初時雨)=季語は冬


句の意味

「初時雨がわびしく降ってきた。

今日だけは誰もこの初時雨の情趣にふさわしく老年の境に立って、しみじみ味わってほしいものだ・・・」


初時雨・・・さみしい心境に・・・

自分が老の世界へ浸透していく・・・・若き頃の想いをしみじみ味わう・・・。


この箱で保管しています

「洋ちゃん」のひとりごと


「洋ちゃん」のひとりごと




(追記)

2012年7月9日に芭蕉の句「もの言えば 唇寒し 秋の風」についてブログを書きました。こちらも是非ご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現在、名古屋市博物館での催し

  ‘芭蕉展”‘井上士朗”書の芭蕉句の作品2点です。

(図録をスキャン)
「洋ちゃん」のひとりごと

左)芭蕉翁図画賛
井上士朗の画賛です。

句の詠み

梅が香に のつと日の出る 山地かな

                士朗拝書


下)松尾芭蕉像

横井金谷画 井上士朗賛
「洋ちゃん」のひとりごと
※ 新聞で紹介されていました。
「洋ちゃん」のひとりごと