綺麗にメイクして
綺麗に着飾って
綺麗になった妹は、みんなで箱に入れた。
…重かった。
だから痩せろって言ったのに。
いつもそう思う度に文句言うんだけど、今日は我慢しておいた。
なんか、私がぼーっとしている間に、お坊さんが来て、何かしているみたいだったけれど、
特に興味は無かった。
このまま、時が止まってしまうのではないか?
それくらい、何も感じることのできない時間が続いた。
でも、時の流れは残酷で
あたしを置いて流れていく。
綺麗にメイクして
綺麗に着飾って
綺麗になった妹は、みんなで箱に入れた。
…重かった。
だから痩せろって言ったのに。
いつもそう思う度に文句言うんだけど、今日は我慢しておいた。
なんか、私がぼーっとしている間に、お坊さんが来て、何かしているみたいだったけれど、
特に興味は無かった。
このまま、時が止まってしまうのではないか?
それくらい、何も感じることのできない時間が続いた。
でも、時の流れは残酷で
あたしを置いて流れていく。
おーじ「あ…雨だ…」
ユニバーサルシティ駅に着くと、雨が結構強く降っていた
おーじ「もーなんで雨が降るかな!昨日はあんなに晴れていたのに…」
あたしとおーじは雨が嫌いだ。
雨が降るとテンションが下がるからだ。
でも今のあたしにとってはどうでもいいことだ。
雨が降ろうが降らまいが、テンションが低いことに変わりはないだろう。
りえ「…あー折り畳み傘おーじんちに忘れてきちゃったわー」
あたしはのんびり発言した。
可愛い折り畳み傘、荷物になると思って置いてきてしまったことを後悔した。
仕方なく、駅の近くのコンビニで雨具を調達しようとしたが、そこのレジには既にたくさんの人が並んでいた。
りえ「…先ホテル行って荷物置いてきていいよ。あたしが雨合羽とか買っておくから。」
――――――――
「なんでこんな待つんだよ」
おーじはこんなことを言い出すに違いない。
おーじは待たされることが許せないのだ。それが例え信号待ちだったとしても。
――――――――
おーじ「…いや、待ってる。」
りえ「…?いーよ、時間かかるし。先行ってなよ。」
おーじ「嫌、待ってる。」
りえ「…いいの?」
おーじ「うん、だから早く行ってきて」
あたしがホテルに行くようにしつこく催促しても、おーじは待つと言って譲らなかった。
りえ「…わかった、待っててね」
おーじは無表情で、こくん、と頷いた。
りえ「買ってきたよ」
おーじはパッと振り返って、小さな声で「おかえり」と言った。
あたしは雨合羽が入ったレジ袋を左手に持ちながら、おーじにコーヒーを渡した
りえ「…おーじが好きかと思って」
生クリーム入りのカフェオレ。
あたしとおーじが一番好きなコーヒーの飲み方だ。
おーじは一口飲んで、
おーじ「甘すぎるよ」
と言って笑った。
りえ「おーじ甘党じゃん」
そう言うと、おーじは苦笑いした。
そして
おーじ「なにこのカッパ?ダサすぎる!」
りえ「しょーがないでしょ?これしかなかったんだし」
おーじ「りえはいいけど俺はイヤー」
りえ「いいの?びしょ濡れになっても??」
おーじ「だめ!」
いつの間にか、あたしとおーじの間には笑顔が戻ってきていて、
朝怒っていた事柄が、どうでもよく思えてきた。
おーじ「じゃあホテルに行くか」
ダサい雨合羽をしっかり着こんだおーじが、ホテルを目指して歩き出す
りえ「待って!」
あたしが追いかけて手を伸ばすと、おーじは振り向いてくれて
おーじ「ほら、手」
大嫌いな雨の中、雨合羽を着こんだあたしとおーじが 手を繋ぎながらホテルを目指した。
あれからいろいろあり…
今は二人とも電車に乗っている。
座っている二人の間には、10センチほどの隙間がある
―――――――――
やはり、ただ「駅に来い」と言っただけでは会うことはできない。
ここは「大阪駅」だ。田舎のちっちゃな駅とは違う。
あたしとおーじがいた改札はやはり違っていた。
そんなこと、あたしにとっては容易に思いつくことで、こんなことにならないようにあたしはおーじに提案したつもりだったのだが、
普段電車を利用しないおーじにとって、このことはあまり予想しづらかったようで。
もしここが東京だったならば、「しょうがないなあw」って言って、あたしが迎えに行くことができたと思うけれど
ここは大阪なわけで。
しかも今のあたしは一文無し。。。
泣きそうで、悔しくて、せっかくの旅行なのに悲しくて
しばらく経ったら、おーじが大きい荷物を抱えながら、ふてくされてあたしのいる改札まで迎えに来てくれた。
礼も言わず、おーじの後に続いて電車に乗るあたし。
りえ「…どーして先に行っちゃったの?ちょっとだけ待ってくれれば、こんなことにならなかったよ…?」
ぼそっと、泣きそうな顔でおーじに言った
もう、怒りとか通り越して、悲しかった。
こんな結果なんか、望んでなかった。
自分も十分悪いのに、おーじに八つ当たりしている自分が情けなかった。