映画 「対岸へ ダイアナ・ナイアド物語」 2013(平成25)年 3月11日公開 

関連本 「対岸へ オーシャンスイム史上最大の挑戦」ダイアナ・ナイアド 三賢社

 

サメよけのケージを使わずに、キューバからフロリダまで160kmを泳ぎ切る。

還暦をすぎてこの無茶なチャレンジをしたスイマー、

ダイアナナイアドのドキュメンタリー映画です。

 

これとは別に

ダイアナ・ナイアドをアネット・ベニング、

トレーナーで親友のボニーをジョディ・フォスターで映画化もされ、

この二人はアカデミー賞の女優賞にもノミネートされましたが、

その元ネタでもあるドキュメンタリー映画がNetflixにあったので、観てみました。

 

 

内容は「実写映画」のほうにかなり詳しく書いたので

今回、あらすじは省略させていただきます。(ついでに★も)

 

「感動的なドキュメンタリー映画をネタにして、

ハリウッド俳優使って実写映画化しよう」

というのは、ネタ切れの映画業界では、わからないこともないんですが、

なかなか本物を上回るのはたいへんですよね。

 

 

最近だとこれ⇩

 

元ネタのこのドキュメンタリーの出来がとっても良いから

           ⇩

 

たまたまこっちを先に観てしまった私は

「つくらなくて良いのに・・・」と思ってしまったんですが、

はじめて観る分には、笑えるコメディ仕立てに

「えっ!これ実話なんだ」というおまけつき。

 

ただ、「再現度」ということでは、ちょっとダメかも。

ファファフィネのジャイア選手以外は

アスリートというよりコメディアンでした。

(あんな体じゃプレイできないよね!)

 

 

それに比べたら、アネット・ベニングとジョディ・フォスターの再現度は計り知れず。

同じ衣装とメイクで同じポーズで同じ角度から撮る・・・

なんていう「再現」ではなく、

まる2日以上、一睡もせずに危険きわまりない冷たい海を泳ぎ続ける、という

ありえない挑戦をするスイマーとそのトレーナーを再現するのです。

 

これはドキュメンタリーのほうの「ゴール画像」ですが、

実写映画に混ざっても見分けがつかないかも。

 

 

ほとんど自力で泳いだアネットもすごいけど、

ジョディの役作りも完璧でした。

受賞には至りませんでしたが、

「女優魂」でエマ・ストーンを上回っていたのはこの2人だけかも。

 

本作(ドキュメンタリー)のほうの感想ですが、

ダイアナ・ナイアドさん、思ってた以上に、男前で魅力的な人でした。

きれいにメイクしたら、セシル・ドゥ・フランスに似ているかも。

引退後はスポーツキャスターもやっていたんですね。

 

 

弁もたつし、説得力あるから、レポーターでも講演会でも人気あったでしょうね。

 

実写のほうでもアネットがガンガン主張するシーン多かったですが・・

 

 

本物はさらに迫力ありました。

 

「すごいドキュメンタリー」は生半可な気持ちで実写化してはダメです。

本作は数少ない成功例だと思います。

なんで配信メインになってしまったのか・・・残念。

 

 

ダイアナ・ナイアドは、同じタイトルの本も出しています。

 

それにしてもこの名前、日本語でも英語でも(DIANA NYAD)

回文っぽいですね(笑)