映画「エクスペンダブルズ ニューブラッド」 2024(令和6)年1月5日公開 ★★★☆☆

(英語; 字幕翻訳 林 完治)

 

 

リビアの砂漠地帯。

カダフィの旧化学工場が謎の傭兵たちに襲撃され、あっという間に制圧されます。

執拗に将軍の所在を問い詰めるボス格のラフマト。

(その後、将軍の家族を人質に核爆弾のコード番号を聞き出し、皆殺しにします)

 

場面変わってアメリカ、ニューオリンズ。

バーニー(シルベスター・スタローン)がクリスマス(ジェイソン・ステイサム)を訪ねると

恋人のジーナ(ミーガン・フォックス)とケンカ中。

バーニーはバーで指相撲に負けて奪われた大事な指輪を取り返したいと

クリスマスに同行してほしいといいに来たのでした。

2人でバーの全員をボコボコにして、

ジャンボシュリンプというチンピラから指輪を取り返します。

 

 

エクスペンダブルズに集合がかかり、メンバーが集まります。

トール、ガンナーのほかに、新メンバのイージー(50セント)、

ガランは(アントニオ・バンデラスが演じた)ガルゴの息子で父親譲りのおしゃべり。

 

 

CIAのマーシュ(アンディ・ガルシア)から、次の任務が告げられます。

 

① ラフマトが起爆装置のコードを奪おうとしているのを阻止する

② ラフマトの黒幕のテロリスト、オセロットの正体を暴く

 

メンバーはリビアに向かうも、すでにコードはラフマトの手中にありました。

ガンナーのメガネが合わずにラフマトの狙撃に失敗し逃げられ、

さらに上空支援していたバーニーの飛行機が対空砲火にやられて墜落してしまいます。

クリスマスはラフマトを追うのをあきらめ、バーニー救出に向かいますが、

墜落した飛行機からあの指輪をはめた焼け焦げた焼死体をみて愕然とします。

 

メンバーはバーでバーニーの死を悼み、復讐を誓いますが、

ラフマトを取り逃がした責任は重く、クリスマスは解雇、

ジーナをトップに新生エクスペンタブルズが起動します。

 

失業したクリスマスはボディガードのバイトをするも、

依頼主のむかつくインフルエンサーを殴って即、解雇。

ジーナにGPSを仕込んだナイフを贈って、自分もこっそり合流しようとします。

                  (あらすじ とりあえずここまで)

 

 

 

 

エクスペンダブルズも4作目になりました。

3作目まではきっちり2年ごとに公開されていたのに、

10年近く待たされての公開です。

 

私、アクションものはそれほど見ないんですが、このシリーズは好き。

前作(3作目)がいちばんお気に入りです。

 

 

 

 

 

初代メンバーのジェイソン・ステイサムやドルフ・ラングレンなんかも

ベテラン風をふかせることなく、「いじられキャラ」なのが面白くて

ストーリーと関係なく、みんなで冗談言ってふざけ合ってるシーンが好きです。

「アクションコメディ」といってもいいかも。

コメディだから、人がいっぱい死んでも、(倫理的にはどうかと思うけど)

あんまりショックじゃないんですよね。

一瞬で肉片になったり、のどを掻き切ったりするのも多くて、そこそこグロいんですが

ヘラヘラしながら見ていられます。(やっぱり倫理的にどうかと思うけど)

林完治さんの字幕も短くて、テンポよくて、好き。

 

ただ、ストーリーはいつもたいしたことなくて、

特に今回のはしょーもない話でしたね。

 

後半のあらすじは省略して、適当に思ったことを書いていきます。

 

 

ジェイソン・ステイサムの出番が非常に多いです

 

一応「チームもの」なので、そこそこ出番は割り振られるのに

今回は彼ばっかり。(私はうれしいけど)

56歳になっても抜群の身体能力で見事なアクションをみせてくれます。

とにかく攻撃パターンの手数が多くてすごいです。

ここではいつも非モテキャラなのに、今回は美人の恋人ができてなにより。

喧嘩したり「原始人」とののしられたり、怒られてばかりだったけど・・・

ガチのアクション女優ではないミーガン・フォックスと闘うシーンもあり

これ、難しいですよね~

 

 

以前のエクスペンタブルズに登場する女性たちは

(バーでくねくね踊ってる人はいるかもしれないけど)

チームメンバーはほどほどのブスで超優秀・・・

という印象が強かったんですが、

こんなに化粧が濃くて色っぽい女性をメンバーにしていいんでしょうか?

 

 

彼女がつれてきたラッシュという仲間もタトゥだらけだったけど

けっこうセクシー系でしたよね。なんか、イメージちがうな~

 

 

敵キャラがしょぼかった

 

敵のリーダー、ラフマトは、イコ・ウワイスというインドネシア人。

 

 

ジェレミー・レナーをアジア人にしたような風貌で、

彼は古武術シラットの達人だそうです。

なのでアクションは本物なんですが、なんだか演武をみているようで

重量感がないように感じたし、敵キャラのオーラも。

エクスペンダブルズの敵のリーダーはちょっと荷が重すぎたかもしれません。

むしろ気の毒に感じてしまいました。

 

 

もうひとりのアジア人キャスト、トニー・ジャーは

バーニーの旧友デーシャ役で、クリスマスを介して助っ人となります。

(敵キャラではありません)

彼が登場するシーンは全部楽しかったけれど、出番が少なくて残念。

 

 

ストーリーはほんとにしょうもない

 

いつもは頼まれもしないのにネタバレ全開で書いているんですが、

今回はもうネタバレもしたくないほどの結末です・・・

と書くのがネタバレなのかもしれませんが、

とにかく話の展開には期待しないで!

 

個々のシーンは面白いです。

ジーナとの痴話げんかも、ガンナーのイメチェンの髪型も、

パパよりよくしゃべるガランとか、

カリフラワー耳のことを話すと止まらなくなるトールとか・・・

あと、今回は「はげキャラ」がカブらずにクリスマスひとりだけ。

それにしても「性器イボ」はかわいそうだったなぁ~(笑)

 

冷静な心でみると「なんじゃこれ」なので

熱い心をたぎらせての劇場鑑賞がおすすめです。

 

初日鑑賞で

ステッカーいただきました