映画「エクスペンダブルズ3」 平成26年11月1日公開 ★★★★☆

 
傭兵(ようへい)軍団エクスペンダブルズを率いるバーニー(シルヴェスター・スタローン)のもとに
CIAのドラマー(ハリソン・フォード)が現れ、あるミッションを下す。
それは、エクスペンダブルズを結成した仲間だったものの悪の道を進んだストーンバンクス
(メル・ギブソン)の身柄確保だった。
ニューヨーク、モスクワ、ブカレスト、メキシコ、アフリカで激しい追撃と攻防を展開するが、
バーニーの戦術を知るストーンバンクスに苦戦を強いられる。仲間の身を案じ、
バーニーはエクスペンダブルズの解散と新チーム結成を考えるが……。 (シネマ・トゥデイ)

シルヴェスター・スタローンにしかできないドリームチームの結成が4年前。
主役級の大スターを見事にそろえて、みんなの度肝を抜きました。
ギャラだけで予算オーバーしそうですが、多分みんな、ビジネスより心意気、で集結したのでしょう。
エクスペンダブルズ → こちら
エクスペンダブルズ2→ こちら
個人的にはそんなに得意なジャンルじゃないので、★は少な目でしたけど、
2作目3作目と確実にパワーアップして、みたそばから次回に期待してしまいます。

今回はブルース・ウィリスが降板して(ギャラの問題?)かわりに登場がなんとハリソン・フォード!
大御所過ぎて年齢的にアクションが心配でしたが、お得意のヘリコプターの操縦もこなし、お見事でした。

エクスペンダブルズはその名の通り使い捨ての消耗品軍団。
そのわりには主要メンバー生き残っていますが、さすがにみんな年とってきたのでそろそろ引退させ
かわりに命知らずの若者をリクルートしてこよう、というバーニーに対し、
初代メンバーのドルフ・ラングレンやジェイソン・ステイサムやランディ・クートアやテリー・クルーズたちは不満顔。

それでもあちこちから集められた若者は、天才ハッカーだったり、武器の専門家だったり
女性だったり、プロのスナイパーだったり、パルクールの遣い手だったり
バラエティに富んでいて、使えそうな感じでしたが、残念ながらみんな無名!
「ヘラクレス」の主演のケラン・ラッツ以外は名前も顔も知らない人ばかり。
っていうか、本職は格闘家で俳優ですらなかったりして・・・

ドリームチームが売りだというのに、無名なのはダメでしょ!と思ったんですが、
敵が兵器を隠している美術館に潜入するときも、力任せにぶっ壊すのではなく
セキュリティをハッキングするハイテクな作戦であっさりと成功。
ロートル親父軍団ではとてもできないことです。

今回の敵の大ボスはエクスペンダブルズの元メンバーのメル・ギブソン。
彼はあっさりヤングチーム4人を捕まえてしまい、それを知ったオールドメンバーが救出に向かいます。
救出するくらいなら消耗品の意味ないですが、見捨てたんじゃさすがにちょっとまずいですからね。

そうそう、新メンバーは若い子ばかりじゃなくて、年齢詐称のガルゴ(アントニオ・バンデラス)もいました。
オジサンだから最初にはじかれたんだけど、どうしても仲間になりたくてどこまでもついてきて
ちゃっかり仲間入りしてしまいました。
しかもどうでもいいことを変な英語ですごいスピードでしゃべりまくります。
多分セリフ量は彼が一番でしょう。
バンデラスって気取った洒落男のイメージでしたが、「ホントに本人?」って思うほど面白すぎ!
お蔭でオリジナルメンバーの面々がいじられることも少なく、すっかり影がうすくなってしまいました。

最後は長めの打ち上げ的大団円で、結局みんなメンバー入りしたようで、
そうなると、総勢何人になったんでしょう?
次回は新旧入り乱れて一体どうなることやら・・・・

たくさん出てきて豪華なのはいいんですけど、一人あたりの見せ場が少ないから
登場人物の名前が覚えられず、結局俳優の名前で書くしかなくなるのは困ります。

前2作に続いて今回もストーリーは大味なことこの上ないんですが、
面白いか面白くないかと言ったら、断然面白いから、やっぱり次回も観ることになりそうです。

これだけいると、ぜったいにお好みの俳優が一人はいるはず。
私は断然ジェイソン・ステイサム!
いつも単独主演でひとり頑張ってる彼が、ここでは仲間と一緒で嬉しそうに見えるし、
非モテ系のいじられキャラなのも楽しい。
殿方仕様のアクション映画だと、「お色気担当」の半裸のお姉ちゃんが必ず出てきますが
「エクスペンダブルズ」に出てくる女性は、すごく優秀でほどほどのブス。
このあたりも女性に好感度アップなのでは?
あと、いつもながら林完治さんのテンポのいい字幕スーパーも、テンション↑に貢献しています。

そういうわけで、浅く広くほどほどにおススメ。