こんにちは果実帽子です。趣味でポートレート作品撮影をしています。
今回は、キャリブレーションについてのお話の最終回です。
前回の記事
前回はモニターのキャリブレーションについてモニターの設定とSpyderXProでの設定値を合わせて測ると書きました。
そこで白色点の色温度は6500Kにする話をしました。しかし、白色点の色温度は6500Kではなく、5000Kだろうと思った方もいるのではないでしょうか。
白色点の色温度を6500Kにすると言うのは、Webでの画像を扱うための色温度と言われます。一般的なモニターの標準の色温度が6500Kに設定されていると言うのもあります。
白い光沢印刷用紙を昼光色のLED照明でみた時の色温度も6500K前後とも言われています。
では白色点の色温度を5000Kとするのはどう言った時でしょうか。
それは印刷物を扱う場合になります。日本印刷学会の規格などでは白色点の色温度は5000Kが推奨されています。
「日本印刷学会推奨規格透過原稿, 反射原稿及び印刷物の観察方法JSPST-1998」
白い光沢印刷用紙を昼白色のLED照明でみた時の色温度が5000K前後と言われます。印刷業者のプリントシステムが「日本印刷学会推奨規格に」に準処していて、それに合わせたい場合は5000K前後にします。
カラーマネジメント対応モニターなら、複数の異なるターゲット(目標)でキャリブレーションして、表示を切り替えて使うのが簡単に行えます。最終出力を業者へ委託し印刷するなら色温度を5000K、Web用または室内が昼光色のLED照明でプリントする場合は6500Kにするとか切り替えて使う方法が可能です。
しかし、カラーマネジメント対応モニターでなければ、切り替え作業することはできません。カラーマネジメント対応モニターは一般的に高価ですので、非対応モニターであれば、一般家庭の照明は昼光色(色温度6500K前後)のものが多いので、それにあわせて以下のような数値が無難だと思います。
・輝度 100〜180cd/m2くらいの範囲
・白色点 色温度6500K
・ガンマ 2.2
これはあくまでご参考です。
モデル あんちゃん
ポートレートを楽しみましょう。
ではでは