こんにちは果実帽子です。趣味でポートレート作品撮影をしています。
今回は、キャリブレーションについてのお話の続きです。
前回の話↓
測色器を購入し、モニターの標準設定方法がわかったら実測です。
以下は、SpyderXProの事例です。
1.モニターのウォームアップ。
PCモニターは電源を入れてから30分
程度のウォームアップを行います。
2.ソフトウェアをインストールし起動。
SpyderXproのソフトウェアをサイトから
ダウンロードします。
インストールして起動します。
3.SpyderXをPCへ接続。
PC本体のUSBポートに接続します。
シリアル番号はSpyderXpro本体に記載
されています。
ライセンスキーは測色器に同梱されて
いますので画面から入力して、アクテ
ィベートを完了します。
4.モニタの設定値を標準にする。
ガンマ2.2
白色点色温度を6500K
輝度、明るさは標準値120cd/㎡
※輝度、明るさはカンテラ平方メートル(cd/㎡)で設定しますが、大概のモニターはそこまでの単位で設定できないので、まずは好みの明るさにしときます。
※各値がわからないときはモニターの販売店または製造メーカに問い合わせしてください。
5.ソフトウェアの設定。
・モニターがディスクトップか
ノートかを選択します。
↓
・製造メーカと型番を入力します。
↓
・コントロール識別はモニター側
で調整できる項目をすべて選択
します。
通常のディスクトップモニター
なら明るさもケルビンプリセッ
トも設定可能です。
↓
・広色域LEDを選択します。
(10bitカラー(約10.7億色)、で
カバー率がsRGB99%のモニタ
なら広色域LEDでOKです)
↓
・初回や月一回のキャリブレーシ
ョンならFullCADです。
↓
・前回の話でも書きましたが、ター
ゲットはガンマ2.2、白色点色温度
を6500Kにしてモニターの設定と合
せます。
輝度とルームライト調整はオンにし
ます。
↓
・ルームライト調整をオンにすると、
室内の照明を測色器の上蓋の小さな
センサで測ります。
部屋が明るすぎると警告が出ます。
窓が近くにある場合は日中は遮光カ
ーテンが必要になります。
部屋を暗くして中の120〜180cd/㎡
以下になるように調整します。
6.SpyderXproをモニターに付けます。
モニタの画面表示の枠にSpyderXpro
のふたを開けてぶら下げます。
当然ながら蓋のセンサーレンズ面を
モニタ面に付けます。
7.手順に従って開始。
測定を開始します。
途中にモニタの輝度(明るさ)を
更新する画面が表示されます。
現状のカンテラ数値を確認して
割り出したターゲットの180cd/㎡
に近づけるようにモニタの明るさ
を+-で調整します。
(更新ボタンを押せば、その都度
現状のcd/㎡の値が表示されるので
繰り返し行います)
8.プロファイルを保存
明るさ調整が終わったら自動で
最後まで測定を完了します。
最後にプロファイルを保存して
終了です。
プロファイルはOSのカラー管理に設定されますので、設定→システム→ディスプレイ→カラープロファイルで保存したプロファイルが選択できるのを確認してください。
次の画像はどんな色味で見えますか。
↓
ほんのりさくら肌色に見えたら正解です。
モデル あんちゃん
次回は最終回
ポートレートを楽しみましょう。
ではでは。