こんにちは果実帽子です。趣味でポートレート作品撮影をしています。

 

今回は、キャリブレーションについてのお話です。

 

実はキャリブレーションについて、何年か前にも記事を書いていますが、その後、4Kモニターも測色器も新しく変わったので、新たに記事にすることにしました。

 

 

以前の記事↓

 

 

 
 

 

 

 

 

 

まず、PCで画像編集している方は、モニターのキャリブレーションはやっておく必要があります。

 

もちろん自身のモニターをキャリブレーションしても、SNSなどに画像投稿した場合、不特定の人はそれぞれの自身の端末の画面で見るので、端末の画面の仕様はバラバラのために、暗かったり明るかったり色味が異なって見ています。

 

なので自身が見ているPCモニターと同じ画像の明暗や色味で、他の人は見ていない可能性があります。

 

しかし、それでもPCのモニターをしっかりと専用の測定器で基準値に合わせておくことは大切です。

 

例えばモニターで、あるRGB数値の色を表示した時に、モニターが色管理されていないと、本来その数値が示す色(基準の色)とは異なる色に見えてしまう場合があります。

 

そしてそのような状態で画像写真の色の調整をしてしまうと、本来の色とは違った色で写真を見て調整していることになります。

 

具体的な例で言うと、フォトブックの制作をオンラインで業者に依頼したのに、まったく色の違う印刷物が届くとショックですよね。夕景のマジックアワー空がなんか黄色っぽいとか、人の肌色が赤すぎるとか。

 

自身で色管理をやってないのに、制作業者さんにクレームを言っても、制作業者では色空間(sRGBとかAdobeRGBとか)と画像形式を指定してくれれば、基準の色管理で印刷しているので、お門違いになります。

 

※ただ色管理をしていても、CMYKの色転びは皆無ではないで、そこは業者さんと相談になります。

 

モニターのキャリブレーションとは、モニターのカラーとプリントのカラーをできるだけ合わせるためにもとても重要です。

 

 

ではモニターキャリブレーションはとうやればよいのでしょう。

 

最初にやるべきことは、測色器の購入です。現在私が使っているのは、

初心者向けのこちらです。↓

 

測色器

 

 

測色器は初心者用でも結構な価格ですが、モニターのキャリブレーションは月一回は行う必要がありますので必要経費です。

細い設定が可能なプロ向けの上位版もありますが、まずはこれで良いと思います。

 

次にPCモニターの設定です。

私が最近使用しているモニターです。↓

 

モニター

 


PCモニターの工場出荷設定は、大概見た目を重視しています。ゲームの色鮮やかな画面をより彩りよく映える設定です。

 

色温度は高い(青っぽい)、輝度明るさは高め、色彩も鮮やかなビビット系に設定されているのが多いです。ゲームの暗部対策で明るさを自動調整している場合もあります。

 

測色器を使う場合は、

モニターの白色点設定を6500k、ガンマ2.2、輝度を環境光に合わせて測るのが一般的です。明るさ自動調性はオフにします。

 

LG 24UD58-Bのモニターはカラー調整を数値で無段階で設定するのではなく、段階で設定する機能のため、販売店に問い合わせて、以下の回答を得ました。

 

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・ガンマ: ガンマ0,ガンマ1,ガンマ2とした時のガンマ数値→ご案内できる情報はございせんでした。


・色温度: Warm、Medium 、Cool としたときのケルビン数値→Warm : 6500K Medium : 7500K Cool : 9300K

・広域色LEDバックライトを使用しているか →パネルはAH-IPS、色域はSMPTE-C(NTSC) 72%対応モデルとなります。

 

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ガンマ数値は不明との回答ですが、一般的にモニターの基準は2.2で、LG 24UD58-Bのマニュアルに「通常はガンマ1」にしますとあるのでこれが2.2と思われます。

 

色温度はWarmに設定すれば6500Kです。

 

広域色LEDバックライトに一応対応しているsRGB99%=SMPTE-C(NTSC) 72%ので、広域色LEDの設定で問題ありません。カタログに色域10bit対応ともあります。

 

色空間ですが、私はsRGBにしています。

 

WEBでコンテスト応募規定にsRGBを指定される事が多いのと、印刷業者にプリント依頼するときにほぼ取り扱いが可能だからです。

 

測色器を準備し、PCモニターの設定も完了したら、いよいよ測色です。

 

ちなみにこの画像はあなたのモニターではどのように写ってますか。

 
 

 モデル あんちゃん

 

次回へ続く。


 

ポートレートを楽しみましょう。

ではでは。