1. モーセを殺す神⁈
途中、ある所に泊まったとき、主はモーセと出会い、彼を殺そうとされた。 ツィポラは、とっさに石刀を手にして息子の包皮を切り取り、それをモーセの両足に付け、「わたしにとって、あなたは血の花婿です」と叫んだので、 主は彼を放された。彼女は、そのとき、割礼のゆえに「血の花婿」と言ったのである。(出エジプト記 4:24-26 新共同訳)
主は自ら名指しで選び、満を持して、自らエジプトの地に遣わしたモーセを、エジプトへ帰らせる途中で殺そうとしました❗️
モーセのエジプト時代のトンデモなスキャンダルが四十年振りに、SNS上で暴露され、炎上でもしましたか?(そんなわけないだろ!)
もちろん、そんなはずはありません!
主はミディアンでモーセに言われた。 「さあ、エジプトに帰るがよい、あなたの命をねらっていた者は皆、死んでしまった。」(出エジプト4:19 新共同訳)
とある通り、神ご自身がお墨付きを与えたところの、神ご自身が伴う正当な派遣です。
神は言われた。「わたしは必ずあなたと共にいる。このことこそ、わたしがあなたを遣わすしるしである。」(出エジプト 3:12 新共同訳)
Certainly I will be with thee; (Exodus 3:12 KJV)
では、いったいなぜ?
神はご自身の計画に基づいて、自ら遣わしたモーセを、なぜその派遣途中で殺そうとしたのか?
答えはただ一つです。
割礼です。
モーセが自分の息子に割礼を施していなかったからです。神がモーセを殺す理由は、そこにあります。モーセは、割礼を軽んじていたのです。それは、神との契約を軽んじていたということです。これは、致命的でした。また、ことほど左様に、割礼は、神の目に何よりも重要なことなのです‼️アーメン‼️
先に引用した御言葉の「息子」という言葉が単数形であることから、恐らくは、モーセの次男が未だ包皮を切り取られていない無割礼状態だったと考えられます。
モーセは、エジプトから逃げて来て、ミデヤンの地に住み着いた後に、その土地の祭司エテロの娘チッポラと結婚して(出エジプト3:21)、彼女との間に二人の息子、ゲルショムとエリエゼルを設けていました。
そして、四十年にも及ぶミデヤンでの羊の群れを飼う単調な日々の中で、いつしか神様との間の最も大切な事柄が疎かになって行ってしまったのです。その最も大切な事とは、割礼です。
「わたしは、あなたが滞在している地、すなわちカナンの全土を、あなたとあなたの後のあなたの子孫に永遠の所有として与える。わたしは、彼らの神となる。」(創世記17:8 新改訳聖書)
神はアブラハムと契約を結び、アブラハムとその子孫にカナンの地、即ち、イスラエルの土地を永遠の相続財産として与えました。
そして、アブラハムとその子孫は、割礼をもって、神様とのこの契約関係の中に入るのです。
神はまた、アブラハムに言われた。 「だからあなたも、わたしの契約を守りなさい、あなたも後に続く子孫も。 あなたたち、およびあなたの後に続く子孫と、わたしとの間で守るべき契約はこれである。すなわち、あなたたちの男子はすべて、割礼を受ける。 包皮の部分を切り取りなさい。これが、わたしとあなたたちとの間の契約のしるしとなる。」(創世記 17:9-11 新共同訳)
「いつの時代でも、あなたたちの男子はすべて、直系の子孫はもちろんのこと、家で生まれた奴隷も、外国人から買い取った奴隷であなたの子孫でない者も皆、生まれてから八日目に割礼を受けなければならない。」(創世記 17:12 新共同訳)
生まれて八日目に割礼を受けることによって、イスラエルの土地を相続するという契約関係に入るのです‼️
もしも、「包皮の部分を切り取らない無割礼の男がいたなら、その人は民の間から断たれる。わたしの契約を破ったからである。」(創世記 17:14 新共同訳)
まさに、「神はアブラハムと割礼による契約を結ばれました。こうして、アブラハムはイサクをもうけて八日目に割礼を施し、イサクはヤコブを、ヤコブは十二人の族長をもうけて、それぞれ割礼を施したのです。」(使徒言行録 7:8 新共同訳)
アーメン。モーセが遣わされる先で実際に目にすることになる力強い贖い、解放の御業は、割礼契約のゆえに起きることなのです‼️ですから、無割礼のままエジプトに帰るなど実は論外なのです‼️どうしたモーセ⁉️
実際に無割礼であったのは、次男であったとしても、かくも大事な局面に立っていながら、割礼を軽んじていたモーセの身に、「包皮の部分を切り取らない無割礼の男がいたなら、その人は民の間から断たれる。わたしの契約を破ったからである。」(創世記 17:14 新共同訳) との御言葉通りのことが実現してしまい、神に殺されかかったのも、実は当然の成り行きなのです。
2. 良妻チッポラの由来
このモーセの絶対絶命の状況を救ったのが、良妻チッポラでした❣️
彼女は、とっさに石刀を手にして息子の包皮を切り取り、それをモーセの両足に付け、「わたしにとって、あなたは血の花婿です」と叫んだのです‼️神はモーセを解放しました。
チッポラ(小鳥という意味)は、モーセがエジプトから逃げて来て住み着いたミデヤン地方の祭司エテロの娘であることは確認しましたが、このモーセの義父エテロは、なかなかの人物です。
後にモーセとイスラエルの民が、エジプトを出た後も、モーセを訪ね、神をほめたたえ、モーセ達と共にいけにえを捧げ、礼拝します。(出エジプト18:12)
また、朝から晩まで、モーセが一人で民を裁いているのを見かねて、彼の負担を軽くするよう適切な助言を与えたりします。(同17節〜23節)
実は、この祭司エテロの先祖の「ミデヤン」は、アブラハムの再婚相手ケテロの息子なのです。
「アブラハムは再び妻をめとった。名をケトラという。 彼女はジムラン、ヨクシャン、メダン、ミデアン、イシバクおよびシュワを産んだ。」(創世記 25:1-2 口語訳)
アブラハムは、「およそ百歳となって、彼自身のからだが死んだ状態であり」(ローマ4:19 口語訳) ましたが、割礼契約のゆえに、神の祝福を体験して、夫婦共々、身体の若返りを体験して、イサクを設けただけでなく、妻のサラ亡き後、しっかり再婚し、何と六人も子を得ているのです‼️その内の一人がミデヤンであり、その子孫は増え広がり、その中の一人が祭司エテロです。
ということは、エテロは、祭司という身分でもあり、直系ではありませんが、アブラハムの流れを汲む者として、割礼の知識があり、その恐らくは長女であるチッポラの心の底に、祭司の娘として、割礼を重んじる信仰があったとしても不思議ではありません。まことに持つべきは良い妻です。(う、う、羨ましい、、、)
「だれが賢い妻を見つけることができるか、 彼女は宝石よりもすぐれて尊い。」(箴言 31:10 口語訳)
それにしても、割礼契約により若返ったアブラハムの再婚相手から生まれたミデヤンが増え広がり、後に、モーセやイスラエルを助けるようになるのですから、神のご計画の遠大さを覚えます❗️
因みにですが、、、アブラハムの相続人イサクは、四十歳で結婚し、妻のリベカが、エソウとヤコブの双子を産むのが、結婚二十年後のイサク六十歳の時です。
ですから、イサクとしては、再婚した百数十歳の親父が次々と子供をつくり、自分には未だ子がいない状態で、年の離れた義理の弟がどんどん現れるという状況でした!ヒェー!😱😭😙
3. 割礼の重要性
出エジプトという最大級の贖い、解放の御業は、割礼契約のゆえでした。そして、今、新しい出エジプトの時を迎え、今一度、主は私達に割礼の重要性を教えておられます。
即ち、割礼こそが、神様との契約関係に入ることであり、アブラハムの祝福を頂き、イスラエルの土地へと私達を帰還させるのです‼️
もちろん、ここで、私達は慌てて、病院に連絡し、外科手術の予約をする必要はありません。
今一度、ピリピ書の御言葉に心の耳を傾けましょう。
「神を霊によって礼拝をし、キリスト・イエスを誇とし、肉を頼みとしないわたしたちこそ、割礼の者である。」(ピリピ3:3 英欽定訳)
For we are the circumcision, which worship God in the spirit, and rejoice in Christ Jesus, and have no confidence in the flesh.(Philippians 3:3 KJV)
今、キリストに在る私達が霊に於いて歩むことこそは、割礼者としての実際の歩みなのです‼️
霊の人として歩む時、私達は契約上の祝福を見出し、大いにアブラハムの祝福を喜び祝うことが出来ます。神は霊の人と契約関係を結んだからです。
また、さらに、私達は今日、神は契約の神であることをしっかりと覚える必要があります。
神はご自身の契約を守られるお方です。
契約!契約!というと何か融通が効かない面倒な印象を持つかもしれません。確かに、契約から外れていれば、殺されかかったモーセの様な試練を体験してしまいます。
しかし、逆もまた真なりで、契約の中にいれば、完璧な守りと圧倒的な祝福を体験出来るのです‼️
ですから、今、この新しい出エジプトの時に、今一度、はっきりと割礼契約の内に生きることを始めましょう‼️
Walk in the spirit‼️霊によりて歩め‼️
アーメン🔥ハレルヤ✨
「わたしはエジプトの強力な軍隊を、 戦車や馬とともに海のもくずとした。 彼らのいのちは燈心のように吹き消された。 しかしこんなことは、 これからすることに比べれば物の数ではない。 わたしは新しいことをしようとしている。 いや、すでに手をつけた。あなたがたの目には見えないか。 わたしの民が故国へ戻るために、荒野に道を造り、 彼らの飲み水として荒野に川を開く。」(イザヤ書 43:17-19 JCB)
〜真の割礼(3) に続きます。〜
日本にも咲くアーモンドの花🌸 (静岡県浜松市の公園で)
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〜見よ、わたしはすぐに来る〜
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