管理職試験 インバスケット演習 | Fujiwara Yasunori Blog

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を日々の生活に取り込む 藤原康典

訪問、いつもありがとうございます。

人財育成コンサルタントの藤原です。

今回、難関課題の一つインバスケット演習について解説して行きます。

インバスケットとは会社の役職者の机に置いてある未処理の書類を収める箱のことをいいます。

逆に処理済の書類を収める箱のことをアウトバケットといいます。

未処理箱を利用したケーススタディを行うのがインバスケット演習の概要です。

インバスケットでは、あらかじめ決められた制限時間約2時間の中で課長、部長といった

立場が与えられ、その職位に応じた案件20前後に対して意思決定をしていくといった

ロールプレイングゲームになります。

小職では、その2時間内に面接演習も同時にやるというスケジュールになっています。

それを同時進行する事によってより大きなストレスを与え、本来の力を観る様にプログラム

されているのです。

そこで同時進行対策として、全体をナナメ読みして内容をザックリ把握します。

それから、関連案件の紐づけをしておくことをお薦めします。

こうする事で、途中違った演習で中断することがあっても即この演習を再開

させる事が可能になるからなんです。

続いて、それぞれの案件の情報分析を行い、重要性や緊急性の視点から優先順位をつけます。

特に、社外の案件は優先順位が高いので素早く対応します。

そしてその重要度に合わせて、その歯止めの対策を実行させるという手順があります。

何を先になすべきか、何をなさざるべきかの意思決定を行っていくことになるのです。

また管理職として、自分ですべてをやるのではなく、関係者である上司や部下に依頼や指示する

ことを含めて処理を行っていくことになる演習です。

もともとインバスケットで設定される役職にはその置かれている状況というものが設定されています

のでそれを十分に理解することが重要となります。

理解した上で、関係者に案件を依頼する場合の気配りとしてお礼の挨拶、自己紹介等が必要になります。

インバスケットで観られる能力としては

限られた時間とプレッシャーが与えられる訳ですから、時間をどう使うかという時間管理能力が観られます。

また、案件という文章から物事を推測して意思決定するので「思考面」を観る為の演習と言えます。

インバスケット演習の対策としては

案件全体を鳥瞰して読み込んだ上で、優先順位をつけて案件を処理するということが重要な対策です。

また案件を処理する際、是々非々をつける判断基準も見られます。

ただ判断すればいいというものではなく、前提の分析があるかどうかというところまで含めて評価される

ということは頭にいれておいてください。

ただ単に、部下や関係部署に丸投げしてしまうようでは管理職は務まりません。

判断の前提となる自身の方針を明確にし、自分で判断し、それを先延ばししないという事が重要です。

決して保留という判断はしない様にして下さい。

加えて、部下や関係者への指示の際に気を使うか、根回しはしているか、代替案を準備しているかが

観られています。

つまり指示の内容が1行や2行であったり、抽象的では駄目だということです。

行動レベルで、案件に対応できる様に指示するということなんです。

【まとめ】

インバスケットには正解という答えはありません。

しかし、あなたの指示ひとつで組織がどの様に動くか

評価者は経験と過去のデータから推測することが可能です。

推測された成果物があなたの評価として管理職として適格か判定されるのです。

最後まで読んで下さってありがとうございます。

人財育成コンサルタントの藤原が解説しました。