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人財育成コンサルタントの藤原です。
今回は、難関課題の分析演習について話していきます。
近年、一般的になって来た管理職研修に「分析発表演習」があります。
架空の企業の内部環境・外部環境を説明した文章やグラフが渡され
当企業を改善するための方針や課題、リスク、実施計画などを2時間
前後の準備時間でプレゼンする為の「模造紙」に書くように求められます。
例えば、参加者が新しく着任した所長・工場長役になってその説明を
準備した模造紙を使って、部下の前で10分にまとめてプレゼンするのです。
いわゆる企業の経営分析ケーススタディーに近しいものなんです。
この演習は、すべての能力が観られる重要度の高い演習の一つです。
「分析」では思考面、思考決定力・計画性・問題解決力が評価対象となります。
「発表」では対人面、対集団にたいする影響力、表現力が観られます。
研修では、日頃から問題解決に意識して取り組んでいる人
いない人によって大きな差が出ます。
ただ、上司の指示のみで動いている参加者
自分でしっかり計画を組立て日々仕事をしている参加者
両者によってストーリー展開の上手さに大きな差が生まれるのです。
恐らく日頃から問題解決に意識して取り組んでないとハードルが高い試験になるでしょう。
そこで対策として
方針発表のステップをまとめると以下の様になります。
①来期の目標と現状分析
②課題の明確化と今後の方向性
③経営資源を活用しての対策
④具体的な手段目標
それらを起承転結にまとめる。
そして以下を注意して発表するのです。
⑤発表で緊張することは悪いことか・・・答えはNOです。
分析発表演習の発表(プレゼンテーション)で緊張することは誰しも経験する事です。
誰しもが緊張します。
そして、緊張することは決して悪いことではありません。
なぜなら、上手に話そうとか頑張ろうという心理が働くからこそ緊張するんです。
緊張している人は流暢には話せないかも知れませんが、
頑張って自身の考えを伝えようとするでしょう。
聴講者やアセッサーは、その気持ちを感じるはずです。
逆に緊張しない人はどうでしょう。
端から昇進する気もなく適当に発表するような人であれば、緊張もしないでしょうが、
聴講者は熱意を感じないはずです。
熱意を感じなければ、分析発表演習で良い評価を得ることはありません。
プロの講師でも緊張します。緊張しない講師の研修はつまらないものです。
何故ならやる気が感じられないからなんです。
熱意をもって頑張ろうつすればするほど緊張するのは当たり前です。
是非緊張して下さい。そして、熱意を聴講者の皆さんに伝えるのです。
最後にあなたの決断力を発揮するのです。
⑥あなたはいつ決断するか
分析演習の分析では、膨大な情報が与えられるために
分析を行い、方針を策定するには時間がかかります。
データも足りないかも知れません。
わざと、そうしているのかも知れません。
しかし、受講生の皆さんは、何らかの答えを出さなくていけません。
そうしないと発表ができません。
どこかで、きっぱりと決断をせざるを得ない場面が出てくるのです。
データが足りないから詳しい調査をしてから方針を出します、では決断が遅すぎます。
発表の場では、関係者が勢ぞろいしてみなさんが明確な方針を示すのを待っています。
それまでにみなさんは決断をする必要があるんです。
分析のみに溺れては答えは出ません。
有り型に当てはめただけでも駄目です。
分析発表演習では分析解決能力に加えて決断する自律性が求められるのです。
最後まで読んで下さってありがとうございます。