訪問、ありがとうございます。
人財育成コンサルタントの藤原です。
今回は、管理職研修を受ける受講生を教えることになりました。
研修と同様に私がアセッサー(部下役)で受講生が上司という配役で
課題を10分で読み込んで、実際に面談を10分するという設定で、
トレーニングを開始しました。
課題は、ある電子機器サービス課で受講生がそこの課長、私が部下で
従来は課員を熱心に指導していたが最近それをやらなくなり、係長推薦を
見送ったという背景で、部下にやる気を起こさせるという指示でした。
受講生には、予備知識として面接演習の概要と相手(部下)の話を聞く様に
注意しておきました。
実際に面接をスタートしてみると、労をねぎらったり世間話をして気を落着かせる
こともなく、いきなり本題に入ったのです。
単刀直入に係長推薦は見送ったと言い放ち、部下にショックを与えてしまったのです。
その後は何故推薦しなかったか、一方的に説明して行き仕事に対する姿勢と有り方を
注意したのです。
部下役の私としては取りつく島もなく
「そういうことであればもう結構です。」と言うしかなかったのです。
面接はこじれてしまい、課題は一歩も伸展しないまま10分が過ぎて終了しました。
トレーニング終了後、振り返りを二人でしました。
良い点は、正直に係長推薦を見送った事を話してから課題を解決しようと努めた点
悪い点は、相手の話をよく聞いて対応するという最初に教えたことが守れないどころか
一方的に話して、コミュニケーションで一番大切な言葉のキャッチボールができなかった。
そこで、対策をまとめてみますと以下の様になりました。
【対策】
1.受容した内容の把握
2.仕事の労をねぎらってから、世間話をして気分を落ち着かせる。
3.相手の話は良く聞いて対応する。
よく聞かないで、自分の思いばかり言うとことばのキャッチボールにならない。
4.指示する代案をいくつか用意して、「ああ言えば、こういう」。
5.オオム返しを多様する。(話に行き詰った時は重宝する)
6.1分前のベルで落とし所を決めておだやかに着地する。
(全面解決でなくても一歩前進を目標に話を進める)
7.相手の鼻に視線で柔らかく感じてもらえる。
8.反論にも余裕を持って対応(オオム返しで:君はそれは無理だと言っているんですか?)
これだけ理解出来れば、本番も上手く行きます。
対人面の能力は思考面に比べると比較的短期で改善が可能なんです。
攻略のコツは一度自分のコミュニケーションの癖を見直してみることをお勧めします。
最後まで読んで下さってありがとうございます。