朗読とピアノで観る写真集『ONE SKY』でした! | 非・劇的な日常

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朗読公演ユニット「本読みの時間」主宰・甲斐祐子です。公演情報は、https://lit.link/honyominojikan にまとめて記載しています。こちらは終演報告がメインかもです。ご了承下さい。

はっ!∑(゚Д゚) 8月後半じゃん!


ということで、

毎度ながら、気を抜くとあっという間に時が経ちます。ヤバいです。


遅ればせながら、

8/7(月)朗読とピアノで観る写真集『ONE SKY』無事終演致しました。


(ご存知とは思いますが、左から鳥飼さん・順司さん・甲斐・竹房さんです)


ホントに、ホントに楽しかった。


会場入りして、

セッティングして、

お昼ご飯食べに行って(チキンカレーとナンのセット。写真は撮ってない)、

リハーサルして、

と、ここまでは割とのんびりモード。


そして、

17時回の開場から20時回終了まで、いや、撤収して会場出るまでだな、そこまでホントに一気でした。^^;


薄々気づいてたけど、今回の公演、スタッフがいないんですよ。スタッフいないのに、手数はいつもより多い(映像のスタートとかストップとか、照明のオンオフとかね)。

結果、どうなるかというと、出演者総出のスタッフワークです。

最終、ゲストの順司さんに照明のオンオフさせるという、、、いや、ホント、アットホームな公演でしたね!(←自分で言うな)

お客様が暖かく見守って下さり、有り難かったし、心強かったです。(言ってくれたら照明くらい消したのに、と帰り際に言って下さった方が何人もいて、恐縮でした💦)


今回の公演は、いつものように創作された小説や絵本の朗読でなく、ドキュメンタリー。

現実のお話です。

国際医療NGOジャパンハートの活動記録写真集『ONE SKY』から、写真をスクリーンに映し出し、キャプションや文章を朗読で添えました。

無声映画専門楽士・鳥飼りょうさんの伴奏がその二つを繋いでくれます。







写真を撮影したフォトグラファーの内藤順司さんをゲストとしてお迎えし、合間にトークを。

紹介した二人の患者さんのお話に加えて、ジャパンハートの活動についての紹介、それ以前に、普段はスピッツや浜田省吾さんのオフィシャルフォトを手がける順司さんが、何故、こうした医療活動の記録写真を撮ることになったのか?

様々なお話を、まとまりなく(笑)、お届け致しました。

全く台本のないトークショーだったこと、バレバレです。💦

でも、コモンカフェのあの空間と距離感なので、その方が良いなと思いました。

私はもちろん、順司さんにも思いがけないお客様もお越し下さり、トークが広がっていきました。



映し出される写真にはシビアなものも多くありましたが、終始穏やかな90分を共有できたのではと思っています。

終演後、撤収を終えて、ちょっとだけ打ち上げ擬きの乾杯をしました。

そこで順司さんから「何がきっかけでSPITZを好きになったの?」と訊かれて、その時は「チェリーかなぁ」と答えました。もちろん、それはその通りで、その前からスピッツのことは好きでしたが、初めて「チェリー」を聴いた時のあの気持ちはやっぱり特別。今でも私の中のスピッツベスト5には必ず入る一曲です。でも、楽曲だけでなくスピッツという存在自体に興味を持ち始めたのは、もしかすると、順司さんの写真きっかけかもしれないなあと、後から思い返しました。

私が大好きな順司さんの撮ったスピッツ写真の1枚は、ステージ上のスピッツの後ろから満杯の客席とその向こうに抜ける空が写し出されたものです。(順司さんが、アーティストと同じステージ上で撮影を許されるカメラマンであるお話も今回聞かせて貰えて、とても嬉しかった)

これは、アーティストが見ている景色。

観客には決して同時に見ることのできない景色です。

並べることもおこがましいですが、私達舞台側にいる人間はその時、観客と同じものを見ていません。だから、観せることができるものがあると思っています。

でも、それは別に舞台側と客席側だけの話でなく、私達はみんな、誰しも厳密に同じものを同時に見ることはできていないはずです。屁理屈かもしれませんが、同じ角度で同じ時間に同じものを見ることはできないのですから。

でも、だからこそ、私達は感動できるのだと思っています。

全く同じものを見るなら、それは当たり前で驚きも何もない。

同じものを見ても、違うように見えているから様々な意見や感想が生まれ、共感したり反発したり、共有して考えて前進しているのだと、改めて思いました。

そして、写真や映像は、その人(撮影者)が見ているものを、限りなくその人が見ているままに見ることができるものです。(現像の仕方とか色味とか色々と加工処理はあるかもしれませんが)

だから、写真を観ることは、その人(撮影者)を観ることに繋がるなと、今回改めて思いました。


今回の公演は、ジャパンハートや、吉岡医師や川原医師と共に活動する沢山の看護師、スタッフ、地域によってこんなにも差のある医療、色んな知って欲しいことがありましたが、多分、やっぱり、私が一番にお伝えしたかったのは、内藤順司という写真家のことだったと思います。




めっちゃめっちゃ面白いオジサンだったでしょ!笑


お越しの皆様、ご来場ありがとうございました。

収益の一部ではありますが、ジャパンハートの活動に寄付させて頂きました。

一緒にあの空間のあの雰囲気を作り上げて下さったことに感謝しています。

とても居心地の好い時間でした。


ご来場は叶いませんでしたが、気にかけて下さった皆様も、ありがとうございます。励みになりました。


撤収手伝ってくれた近しい皆さん。笑

ありがとう!めちゃ助かりました!!


そして、関係各位。

設営・撤収含めて総力戦でしたが、なんとか無事に終了できました。

本当に楽しみな公演で、それ以上に楽しい一日でした。

またご一緒しましょう!