・小路幸也『Q.O.L』
初読だった。
男女合わせて三人というのは、アンバランスなようで実は黄金比率なんじゃないかと思ってる。
小路さんの小説はどれもそうだけど、ご飯を食べてるシーンが凄く良いお話。特に朝ごはん。
結構、殺伐とした舞台仕立てだけど。
2004年の書き下ろしかぁー。
・辻村深月『ロードムービー』←文庫化再読
性別とか名前とか肩書とか年齢とか、私達って、実にいろいろな記号を身につけているんだなーって、思う。
その記号をひとつ変える、隠すだけで、いとも簡単に騙されてしまう。
巧い、と思う。
それ以上に、感情として好き。
辻村さんの作品は、新しいけど、懐かしい痛さを思い出させてくれる。
リアルに痛くなる。
けど、優しい。
自分より若くて、明らかに世代が違うと思う部分がたくさんある。
(変わらないなと思う部分も勿論、ある)
違うけど、こういう作家さんが生まれ世代なら、大丈夫なんじゃないかと思ってる。
自分達の下の世代も捨てたもんじゃないなと、リアルに考えるきっかけをくれた作家さん。
・赤川次郎『菫色のハンドバッグ』
毎年9月は爽香シリーズ!
ということで、何作目?
(数えたら、シリーズ24作目でした)
年に1冊、1歳ずつ歳を重ねる主人公・爽香。
リアルタイムでシリーズ初作から読んでいる、今や季節の風物詩的作品。
私はかなりの再読魔だと思うけど、不思議とこのシリーズは読み返さない。
でも、手元にずらっと並べてる。
もし、読み直すとしたら、シリーズ完結したらかなー
その頃には、何冊になってるんだろう?(^^;)
今回は、なんだかみんな(←登場人物)煮詰まってた気がします。
来年くらいで爆発しそうだ。苦笑
・小路幸也『空へ向かう花』←文庫化再読
初めて読んだ時、描かれなかった部分が凄く気になって、でも、実は、それは、その頃、小路さんの作品を読むといつも感じていたことで、ある意味それが、小路幸也という作家の醍醐味なのかもしれないと思った作品。
小路幸也の小説をもっと読みたいと思った一冊。
再読して、まず、語られない部分をあまり気にしなくなってる自分に気づいた。
以前は、全てがクリアになる作品が一番だった。
謎解きものが好きなのも、多分、その辺り。
ちょっと変わってきたなーとは思ってたけど、改めて自覚した。
100%じゃなくて良い。
全部わかりあえるなんて錯覚だと思う。
わかんない部分がどれだけあったって、好き、って気持ちに変わりはない。
だったら、無理してわからなくてもいいんじゃないかな。
知りたい、とは思う。
わかりたい、と。
でも、知らなくても、わからなくても、好きに変わりはない。
作品の感想じゃないけど、読み終わって考えたのは、そんなこと。
大人であることの、あるいは、大人になることの「覚悟」を感じる作品です。
・瀬尾まいこ『おしまいのデート』
いわゆる「ラヴ」なデートではなくて、いろんな二人が「待ち合わせ」して一緒に時間を過ごす物語。
「ランクアップ丼」は凄く瀬尾さんらしい作品だと思った。
「ドッグシェア」のラスト、そういきますか?
そういっちゃうかな?うーん、やっぱ、いっちゃう方がリアルなんだろうな、人間って「情」があるし。
「じゃあね」って、なっちゃう方が綺麗(というか潔い?)だけど、やっぱり、綺麗過ぎだよな。その方がファンタジーか~。
・小路幸也『ブロードアレイ・ミュージアム』←文庫化再読
ひと言で言えば、おとぎ話だなー
しかも、夢と冒険と優しさと愛らしさとが詰まりまくったおとぎ話。
愉快な仲間とちょっとした謎。
面白くないわけないよなーいや、読んでると「面白い」というより「楽しい」気持ちになる。
何度も言いますが、小路さんは「お兄ちゃん」描かせたら一品です!