巨門化忌(丁干化忌)
巨門は口舌・言語の象徴であるため、忌星に化した場合、最も直接的な意味は是非口舌(言葉の行き違いから生じるいざこざ)である。煞刑諸曜の同宮加会は、さらに官非詞訟(訴訟や牢獄の災)に発展する可能性がある。
しかし官非というのは、必ずしも訴訟を起こす必要があるとは限らない。官庁から叱責を受けるのも、官非に含まれる。だから日盤に巨門化忌があり、煞刑が交集すれば、ただ役人に叱られるだけかもしれず、重大な事件の発生を意味するものではない。
財帛宮に巨門化忌を見ても、銭財によっていざこざや訴訟を招くと決まっているわけではなく、多くの場合、その人が従事する職業は、言葉を費やす必要があることを意味するだけで、例えば仲介人・セールスマン、さらには教師のいずれも、「口水多過茶(饒舌)」な職業に含まれる。巨門化祿か化忌かを問わず、こうした性質を持つが、化祿の者は、このような職業に従事しなければ、損失を招きやすく、そして化忌の者は、このような職業に従事しなければ、トラブルを起こしやすい。
およそ巨門坐命は、目立たないことが重要だが、実利を求め、虚名に憧れないのが、吉に向かって凶を避ける道である。巨門が化忌星になったら、特にそうしなければならない。もし少しでも目立てば、必ず横暴なふるまいに襲われ、障害はとても大きい。
このことから、巨門化忌は歌唱や司会など演芸の仕事に適さず、そして巨門化祿の者はまだ良いが、それでも人間関係を重視してこそ、トラブルを避けることができるのである。しかし流年が良くない場合、いざこざや訴訟の発生が必ずあり、単純な人間関係では解決できない。
巨門は暗曜だが、巨門自身に光がないというわけではなく、他の星曜の光を遮ることができるということである。この一点は、とても重要で、もし巨門自身に光がないのであれば、この原則に基づいての推断は百に一もないと言える。だから巨門が忌星に化した場合、巨門は暗い星曜であるということを受けて、どんな事が発生するかを決める。例えば天機が遮られているなら、軽率に行動して問題を起こすべきではなく、特に画策が良くない。
六親宮垣に巨門化忌の坐守があれば、感情の陰暗面の確かな表れである可能性に注意しなければならない。
例えば父母宮に巨門化忌を見て、さらに羊陀があれば、両親が不和かもしれない;もし火鈴が同度すれば、自分が幼少期に親と離れていたかもしれない。だから感情の陰暗面は、一概に論じることはできない。
夫妻宮に巨門化忌を見るのは最も悪く、親しい人が疎遠になり、疎遠な者が親しくなる現象が発生する可能性が高い。また感情問題について言いにくい者もいる。これは煞曜の同行をもって特に確実になる。
もし兄弟宮に巨門化忌を見れば、それは人と協力するのを避けるべきで、いざこざや口論、あるいは意見の食い違いが生じる恐れがある。
巨門化忌が疾厄宮を守れば、多くの状況下では骨髄や神経の疾患である。
巨門は食道胃腸の象徴でもあり、化忌時にもこれらの病徴が現れ、もし巨門化忌が太陰化忌を沖会すれば喉の病である。