天梁化祿(壬干化祿)

 

天梁は蔭星で、「蔭」には二重の意味がある。ひとつは官貴の蔭で、もうひとつは父母の蔭である。

官貴の蔭とは、公正な役人が危機を代わりに解決してくれたり、援助してくれる有力者がいたりすることを指す;父母の蔭とは、父祖の事業を継承できたり、既成の事業に参加できたりすることを指す。天梁が化祿になった場合、恩恵を受けるのは父母の蔭だけで、官貴の蔭ではない。そのため天梁化祿は天魁天鉞の同宮加会を最も好み、官貴が役に立たない蔭であるという欠陥を補うことができる。

だからもし命宮に天梁化祿を見れば、家族事業の発展に最も有利である;あるいは名誉ある企業や機関の業務に参加し、年功を積んで上層部に上ることができる。

「蔭」の意味から、社会奉仕によって名誉地位を得て、財禄もそれに付いて来ると解釈できるので、天梁化祿が命宮・事業宮・財帛宮に坐す者は、公衆サービス業に参加するのが良い。

 

天梁化祿は既成事業があることを意味するが、公衆サービス業界で働き、すべてを公正に処理し、私利を求めない場合を除いて、金銭が原因でトラブルが発生し、それが他人から攻撃される弱みになる。

吉に向かって凶を避けるには、専門職に従事するのが唯一の方法だが、これらの専門職の性質は人に代わって困難やトラブルを解決する(例えば弁護士)、あるいは人に代わって苦痛を取り除く(例えば医師・ボランティア)、あるいは人に代わって財務の問題を解決する(例えば会計士・ファイナンシャルプランナー)もので、まさに天梁化祿の性質を仕事上の困難に転化させ、専門職において苦労することで、人から攻撃される悩みに取って代わるのである。

しかし天梁化祿が遷移宮にあり、天馬が同度する者は、他の地域や外国でビジネスを行うのに適し、祿存が会合する者は、大金持ちになれる。これは外国や他の地域でビジネス上の信用や評判を確立することにより、化祿の悩みが、故郷を離れることに取って代わるからである。

 

六親の宮垣は、天梁化祿を好まず、これを見たなら財帛上の紛争を表す。兄弟宮・夫妻宮・交友宮にあると最も緊迫する。

もし父母宮と子女宮に天梁化祿を見れば、天巫の同度を好み、父母の遺産を継承できる、あるいは子女が自分の遺産を受け取ることができることを表す。もし天刑が同度して、会合する太陽も陷宮に落ちれば、財帛のもめごとを表す。親子の財産争いは、古代には不可解なことだったが、現代では社会現象になっているので、推算する際にはこの点に注意が必要である。

天梁化祿が疾厄宮にあれば、重病でも救えるが、同時に多額の費用を払わなくてはならない。

これが意味するところの重要さは、絶対に吉であるとは言えない場合があるということで、例えば脳卒中麻痺は、生命を維持することはできるけれども、長期にわたってケアに人力と物力が必要になるわけで、天梁化祿の意味は、必ずしも現代人に喜ばれるとは限らない。星曜の組み合わせを詳しく見て推断する必要がある。