破軍化祿(癸干化祿)

 

破軍は除舊更新(古いものを取り除き、新しいものに交換する)の象徴であるため、事情の変化の幅は往々にしてかなり大きく、当事者の予想が及ばない。

もし破軍が無祿なら、事情は必ずしもより良いものに変わるとは限らないが、破軍が化祿になると、変化は通常有利に働き、たとえ挫折を伴う変化であっても、挫折を経た後、かえって新たな局面を切り開き、より良い境遇を得ることができる。

そのため、命宮・財帛宮・事業宮に破軍を見る場合、大運と流年に基づいて推算する必要があり、年運が良くない時に変化を求めるべきではない。しかし破軍化祿なら、勢いを利用して自然の成り行きに任せ、変化を求めることができる。このような変化はもともとの収入に影響を与えないことが多い。

最も面倒な星曜構造は、破軍化祿と地空・地劫の同度で、現状を変える際、しばしばとても大きな変動をもたらし、時には根本的に動揺することもあり、騒動を経験するのと同時に、苦境を突破するチャンスを見つけることができる。

 

あらまし破軍化祿が命宮か三方を守れば、当事者には人と協力するのが好きという傾向がある。破軍は攻撃できても防御できないので、直感的に他人の助けが必要だと感じる。だから破軍化祿守命は、左輔右弼の同宮加会を好む。同時に、兄弟宮および交友宮の星曜の吉凶は、当事者のチャンスにとても大きく影響する可能性がある。

破軍化祿は、ひとつの職業に留まりたがらないことも表し、いつも複数の業種を兼務し、職に就いている者は兼職が多く、そうでなければ多くの任務を負担しなくてはならず、それによって初めて人から高く評価されるのである。

このような性質を、昔の人は女命には不向きだと考えたので、おそらく昔の女性には自分のビジネスがなく、破軍化祿になって命宮にある場合、どんなことにも権力を握りたがり、さらに他人の余計なことに口をはさむようになったのである。現代の女性には自分のビジネスがあり、性質は当然に異なるが、権力掌握を好む特性は、しばしばトラブル困惑の根源にもなり、有能な者は多忙だとは言え、結局は幸せではない。

 

破軍化祿が六親宮垣を守れば、肉親が自分のために財帛を得られるという意味でも、肉親が裕福であるという意味でもなく、推算においては、常に輔佐煞化星曜の会合に留意して、その基本的な性質を整理しなくてはならない。

特に注意を要するのは兄弟宮を守る破軍化祿で、これには二重の相反する意味がある。ひとつは人と協力して財を得ることで、もうひとつは人と協力し、財権はかえって人からコントロールされることである。このふたつの反応をどう区別するかは、当事者の財帛宮と兄弟宮の具体的な星曜の組み合わせを詳しく検討して決める。

交友宮を守る破軍化祿は、「惡奴欺主(悪い使用人が主人を騙したり侮辱したりする)」の場合もある。もうひとつの重要な意味は、当事者が忙しく苦労して財を求めなくてはならず、部下が頻繁に入れ替わるようになる。

疾厄宮を守る破軍化祿については、破軍化祿が重逢する大運か流年はいつでも、もし忌星の沖起があれば、不測の事態や危険な病が突然に生じることを表す。