廉貞

 

廉貞という星曜は、吉凶が定まらず、吉星祥曜が会合する場合、人の地位が高いことを表し、特に政界での発展に有利である。凶星煞曜が会合する場合、災いが延々と続くことを表し、特に膿と血の災いを意味する。

漢代の儒学者の翼奉は「貪狼」と「廉貞」の名前を挙げ、「貪狼善行、廉貞惡行」と述べた。これはこの二つの星曜が、本質と逆になり得ることを説いている。廉貞は本来、官位と俸給の栄誉を象徴するが、悪に転じることもある。昔の斗数家は廉貞の化気を囚としていて、翼奉の説と似ている。

廉貞の基本性質は「感情」で、善の場合は感情の融合を表すが、悪の場合は感情の分裂を表す。廉貞が六親宮垣にある場合、その人の人間関係が良いか悪いかを推断できる。

廉貞は「次桃花」だが、これもまた「感情」の延長線上にある。

 

廉貞の感情色は濃厚であるため、女命のほうが男命より変化が大きい。煞忌擎羊が会合する場合、結婚は二・三度破綻することを表す。貪狼・破軍・七殺が会合する場合、妾か後妻の命であるか、正式な婚礼なしの結婚であることを表す。

しかし「廉貞清白」格というものがあり、その構造は三種に分けられる。

「廉貞七殺」が未宮で同度して、廉貞化祿。

廉貞が寅で独坐して、祿存が同度か相対。

廉貞が申で独坐して、祿存が同度か相対。

しかしながら「廉貞清白」というのは、結婚の回数が多くないというだけで、感情が打ち砕かれた後も、依然として未練が残り、これがいわゆる「廉貞清白能相守」である。

三種の構造は、いずれも祿を得ることが前提で、「相守(添い遂げる)」にも経済的な背景が必要であることが見て取れる。もし刑忌が交わって侵害すれば、生活のために志を失うかもしれず、堕落した格局となる。

 

男命における廉貞についても、七殺との関係を非常に重視する。

「廉貞七殺」が未宮で同度するか、廉貞が申宮・七殺が午宮にある場合、煞曜を見ずに輔佐吉曜の相会があれば、「雄宿乾元格」と呼ばれ、先に艱難辛苦を経験してから光り輝き、中年以降に大器晩成する。

しかし丑未二宮で七殺と同度する場合、煞忌刑曜に遇えば、「馬革裏屍」となり、武職に従事する者は職務中に殉死する。だからこの構造を命宮に見たら、武職に従事しないほうが良い。巳亥二宮では、貪狼が同度するが、そこがもし「遷移宮」で、煞忌刑曜が寄せ集まれば、「客死他鄕」を意味する。だからこうした構造を見たら、遠出しないほうが良く、これが吉凶趨避の道である。卯酉二宮では、破軍と同度するが、煞忌刑曜が会合すれば、「覆車獣傷」となる。命宮でも遷移宮でも同じである。

要するに、廉貞と殺破狼の同度は、煞忌刑曜を見る場合、思いがけない災難を防ぐ必要がある。

 

廉貞は化祿を好んで化忌を嫌い、これは両極端である。

化祿に当たる場合は富貴を表す;化忌はむしろ流血の災難を表す。ただし女命がこれに出会うと、この年に出産すれば災厄を免れることができる。

破軍七殺が「廉貞貪狼」に会照し、廉貞が化忌で、また四煞空劫天刑を見れば、不測の災難に遭うことを表し、古代では刑戮(つまり死刑)とされていた。

廉貞と破軍が同度するか、「廉貞天相」が子午宮で破軍と相対し、廉貞が化忌で、また四煞空劫天刑を見て、さらに火鈴が同度すれば、自殺願望が生じることを表す。

丑未か巳亥宮垣にある廉貞は、化忌の場合、さらに煞刑空曜を見れば、圧傷と獣傷を表す。

一般的な状況下では、廉貞が落陷で化忌が付けば、すべて流血の災を表し、交通事故に注意しなくてはならない。「疾厄宮」にある場合は性病を表すが、性病も「膿血之災」に含まれるからである。この状況の下では、女命は妊娠と出産によって災厄を免れることができる。

 

廉貞は天府と辰戌二宮で同宮するのを最も好み、その人物の心が広く厚いことを表す。特に文昌・文曲が相会する場合、その人はユーモアに富み忠実で、さらに礼儀正しいことを意味する。この時、廉貞の優れた性質の一面を最も発揮できる。

ほかにも、申宮にある廉貞が祿を得るか、廉貞化祿で「遷移宮」に「祿馬交馳」を見ても、富貴の上格になり、さらに昌曲が交会すれば、その人の富貴は少なくない。

また「四旺宮(子・午・卯・酉宮)」にある「廉貞破軍」「廉貞天相」の構造は、廉貞が化忌の場合、その人生にとても大きい浮き沈みがあり、暴起暴落することを表す。これを回避する道は、暴起の後に業績を守るよう注意し、驕りと焦りを戒め、順風満帆のうちに身を引けば、吉運を保つことができる。

しかし「四旺宮」の廉貞が化祿の場合、その人は挫折を経験した後に富貴になることを表し、たとえ煞曜が会合したとしても、一時的に失敗するに過ぎない。

 

一般的な状況下では、廉貞は天府との同度を好むほか、天相との同度も好み、つまり子午二宮での同行である。

「廉貞天相」は廉貞化祿;祿存同度:「財蔭夾印」を好む。この三種の構造は、いずれもその人の富貴がずっと続き、人生に騒動や紆余曲折がないことを表す。

普通の状況下では、煞曜の同度を見ない限り、天相も廉貞の特性を調和でき、同情心を発揮させるため、その人は友情や信義を重んじる。これに対し昔の人は「天相能化廉貞之惡」と呼んだ。もし輔佐諸星が同行すれば、政治に従事するのに適し、輝かしさを増す。

「廉貞天相」と「廉貞天府」は異なる。前者は地に足を着けて発展する必要があり、後者は何もないところから天下を築くことができるので、創造力がわりと強い。

しかし輔佐吉曜の同宮加会がなく、逆に煞曜が侵害して辱めれば、その人の一生は波乱万丈で浮き沈みがとても大きい。

 

古くは「廉貞貪殺破軍逢、文曲遷移作貝戎」と言ったが、いわゆる「貝戎」とは、「賊」という字を分解したものである。近年になって「作吏戎(役人と兵士)」に改めた者がいるが、大きな誤りである。

前に述べたように、廉貞は「殺破狼」との同度と会合を好まないが、必ず煞忌刑耗諸曜を見て、さらに文曲(特に文曲化忌)を見て初めて、その人は小さい利益を好み、品行不良になることを表すようになる。

流年が命宮にある廉貞に当たり、煞曜があって、流年白虎が同度すれば、牢獄の災を表す。

「官祿宮(事業宮)」に廉貞擎羊が同度すれば、訴訟を経て災難に至ることを表す。

廉貞が落陷で、文曲化忌と同宮すれば、その人は利益を貪るのが好きなことを表し、商売か政治かを問わず必ず貪欲である。

廉貞と桃花諸曜が同度すれば、婦人科の病気と男性の腎臓疾患を表し、化忌ならさらに性機能不全を引き起こす。