武曲天相在寅申坐命

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■特徴1

武曲天相在寅申坐命、武曲の性質は剛毅(意志が堅くて毅然としている)、天相の性質は寛容(寛大に接する)、二星同宮は天相が武曲の孤剋の性質を調和することができ、人当たりを良くさせ、武曲天府同宮の剛柔並濟(剛柔ともに揃っている)のようではないけれど、すすんで人を助け、正義感があり、イメージを重視し、言葉遣いや話しぶりが優雅で、度量に余裕があり、とても優れた幕僚輔佐の人材である。

この組星系の紫微星は事業宮に、廉貞天府は財帛宮にあり、三合は紫微・天府の会照を受け「紫府朝垣」の格局を構成し、有力者に取り入って出世を狙う「因人而貴」ができ、権勢がある人士の抜てきを受けたり父祖たちの庇蔭を得たりして、簡単に上流社会で富貴を取得できる。この局は貴にはなれなくとも貴人の引き立てを得ることができ、極めて重要な影響力を持っている。

 

■特徴2

武曲は財星で勇敢と財富を象徴する。天相は印星で権力を象徴する。一財一印、どちらも衣祿の神であり、また権威性を備えていて、事業上のスパートに有利で、要職に就くことができ、富貴双全である。

しかしこの格局は紫微星が事業宮独坐で、権力欲望が大きく権力争いの象が強すぎ、左輔右弼吉星の補助があってようやく権力を掌握することができ、栄華富貴になれる。あるいは命宮に「財蔭夾印」や「祿馬交馳」などがあれば良好な格局で、武曲財星に能力を発揮させ、権勢と地位を追求させ、その機能をあらわし、表現力を豊かにする。そうでなければただ自分を膨張させるだけの争権者である。

 

■特徴3

武曲天相在寅申坐命は事業宮紫微星独坐の影響を受けるが、コントロールする力が強く、他人の指図と拘束をあまり受けたがらず、自分一人で事に当たるのを好む。しかし武相の人は、主君と家臣が楽しく和やかで、敵を制して勝利を収める力が強く、現実の情況をはっきりと認識することができ、自分が最も有利な情勢と地位を創造し、しかも職務に非常に忠実で、権限区分の掌握が得意で、長官・上司の身辺で力を得て助手となり、最も優れた幕僚人員に属する。

ただ天相は宰相輔佐星であり、簡単に客観環境の影響を受け、成り行きに任せ、善に遇えば善に、悪に遇えば悪になる。武曲有利時に対する四化をとても恐れ、また刑忌所夾を受けるのを恐れ、天相の性質をますます軟弱に変えて自制力を不足させ、武曲の剛毅に従わせ、独断独行、剛柔未濟(揃わない)を生じ、人生のめぐり合わせをでこぼこ道に導き、あるいは志を得るのを難しくさせる。

 

「財印坐馬格」・・・天相在寅申坐命は必ず武曲と同宮、武曲「財星」、天相は「印星」。両星が寅申四馬地で煞星がなく吉星があって、さらに天馬・祿存と逢えば「祿馬交馳」、遠鄕で発財し、意のままに光彩を放ち、富貴が期待できる。

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