チックがその子の個性だ、という意見には全面的に賛同する、でも。 | クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

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大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

ココロに効く、カラダに効く、クラニオセクラル・セラピー

チック症や不登校、学習の問題などのケアに力を入れている。なんでか、と言えばオレにもそういう傾向が結構あって、それはやっぱりしんどかったから。オレの臨床の根本的なテーマは「生きにくさからの解放」なのよ。

 

それでね、チックとかトゥレット症候群とかは「個性」であるという考え方がある。せんだってテレビ番組でトゥレット症候群を持っておられる音楽家の特集が放送された。そこでも強調されていたのはトゥレット症候群がその人の個性であってその人らしさである、ということ。その音楽家の友人も、「彼はこういう人だ、と思っているから全然気にならない」みたいなことを番組中のインタヴューで言っていた。

 

オレもそういう意見には全面的に賛成する。チックはすべからく治療するべきだとも思ってはいないしそれは学習や発達の問題であっても同じ。ただね、言葉を選ばずに言うとテレビに出ていた音楽家は音楽の才能があり、さらに音楽に集中できるだけの環境に生まれた人なのよ。番組でインタヴューに答えていたのが確かオレの記憶では留学していた時の友人だった。ということは留学までできる環境にいてた、ということね。

 

でもそれはかなり恵まれた環境よね。ふつうに進学、就職して会社員になろうという人からは「チックは個性です」という言葉は出てこないと思う。チックがあっても問題なく暮らせる世の中であることが理想ではあるけれど、やっぱり現在のところ少なくとも不便じゃないだろうか。もっと言えば治療で軽減するものなら軽減できたほうがいいんじゃないかな。別にオレは石をパンに変えて見せようと言っているんじゃなくて、しんどい人、生きにくい人はもっとしんどさを軽減することに貪欲になってもいいんじゃないかと思っている。そのためのお手伝いができればオレもちょっとくらい世間の役に立てるだろう。

 

セルフケアのやり方は動画で公開しているし、ウチでの治療法を無料で体験してもらえる体験会もやっている。そのまま自分のところの治療院に通院してほしいなというスケベ心もあることはあるけれど、「個性」という美名で生きにくさを我慢する必要はないよ、とオレは言いたいの。