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近年の腰痛は眼の使い過ぎで腸腰筋(記事によっては大腰筋と書いたこともあるけど基本同じもの)が緊張して腰椎が前方に引っ張られて発生する、という話の続き。
だからかつての腰痛の治療法が奏功しにくくなっているのね。かつては腰椎が後ろに「ズレる」ケースが圧倒的に多かったから。
眼の使い過ぎで生じる腰痛(急性慢性問わず)の治療は脳の疲労を解放して筋肉への「緊張しろ」という命令を解除してから腸腰筋の緊張を緩める。それでも骨盤やら脊椎に問題があればそこも調整する、というパターン。
だからね、腸腰筋の緊張さえ緩めてあげれば腰痛は結構緩和することが多い。腸腰筋はセルフケアでも緩和できてその方法がオレの考案(?)した「自分4の字固め」という体操。腰痛が主訴のクライアントにはやり方をお伝えしている。ネーミングはふざけているけれどちゃんと効く。
先日、自分4の字固めをお伝えしたクライアントがね、「セルフケアの方法を知っているとそれだけで安心」と仰っていた。それで腰痛は出ていないという。腸腰筋は眼の使い過ぎだけじゃなくてトラウマに関与していると心理職の先生に教えてもらったんだけれど、感情と結びついているんだろうね。腰痛持ちの人は「また腰痛が出るんじゃないか」と不安に感じておられる方が多いんだけれど、案外その不安そのものが腰痛の原因じゃないかな。
自院のほかに医療機関でもクラニオセイクラルの施術を行っているから一般の整骨院にはおいでにならないような症状のクライアントに施術をすることもある。
たとえば医学的に不治の診断のクライアント。そういうクライアントをクラニオセイクラルで軽快させた、という話ではない。そんなことはオレにはできないし、中途半端に期待を持たせるようなことも言わない。
ただね、予後に対する不安から生じる心身の不調に関しては改善させることができる。手を当てて施術が進むにつれて緊張が緩んでいき、軽い寝息を立てられるというのはそんなに珍しい話ではない。施術を受けておられる数十分だけでもそういう時間を過ごしていただけるのならそれも価値のあることだと思う。
スピリチュアル、というと「現代医学では治せない症状をオレは治せる」というセラピストがイメージされがちだけれど「医学の手が届かないところに寄り添う」というのもスピリチュアルよね。欧米で言われるようになったSBNR(Spiritual But Not Religious:スピリチュアルだけれど宗教的でない)というのはそういうことなんだろう。
オレが代替補完医療という言葉が嫌いで「補完医療」という言葉にこだわるのもおんなじことだと思う。
一昨年から計画してきたことがようやっと形になりつつある一年でした。お世話になった方、ご縁のあった方、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
最近のお気に入り?は腸腰筋。股関節を屈曲させる筋肉で、眼を酷使すると緊張したままになる話は何度も記事にした。
それでね、座位で股関節を屈曲しているというのは防御姿勢よね。スマホで眼を酷使するだけではなく、読書に熱中しているときでも上半身は屈曲する。これは結局、イキモノとしての人間の脳のキャパを超えた量の情報を取り込んだことに対するカラダの反応なんだろうと思う。脳が「このままではヤバイ」と判断して、腸腰筋を緊張させて防御姿勢を取る、ということね。
先日心理職の先生と話す機会があったんだけれどさあ、「トラウマは腸腰筋を緊張させる」らしい。スマホを見続けている人の(あるいは読書に熱中している人の)脳はトラウマを受けたときと同じ反応をしているということ。ところが難儀なことに人間は情報を摂取することを「快」と感じるのよ。だから「脳」に良くないとわかっていてもスマホを見るのをやめられない。
昔ちょっとだけ習いに行っていた「真向法」という体操があってね、4つある体操でハムストリングスと大腿四頭筋、内転筋群と腸腰筋をストレッチできるように工夫されている。創始者の長井先生はご自身の脳血管障害のリハビリとしてこの健康法を考案されたという。
股関節界隈の緊張を緩めることはたぶん現代人が思っている以上に重要なことなんだろうね。



