私が高校2年のときのお話です。
冬には全校生徒のマラソン大会があった。
女子は６Kｍ、男子は９Km走ることになっており、
女子が先に学校をスタートして 30分後に 男子がスタートするから
途中で折り返してくる女子に会うし、
男子が学校に戻ってくるときには、
ゴール地点の両側には 女子が並んで
戻ってくる男子を応援するのである。
私は走るのは早くないが、
マラソンは自分のペースで走ることができるので
嫌いではなかった。
1年から3年まで全校男子が一斉に走り、
昨年は３０位くらいだったので
今年はもう少し上を狙っていた。
実は私には 告白はしていないが、
日常会話はできる好きな女子がいた。
「その子に いいところを見せたい」と思ったわけである。
走っている途中に横腹が痛くなってペースが落ちていたのに、
折り返してくるその子の姿が目に入ると、疲れているのも忘れ、
急にスピードが上がり、すれ違う時に笑顔で「Mさんファイト！」
とまで大声で叫んでいるのだから、自分でも笑えました。
我先にとスタートから短距離走のように走って行った生徒が、
疲れて歩いているのを横目に次々と抜かしていったものの、
あと1キロ地点くらいまで戻ってきたときには、
私も流石に 脚もだるく 疲れていました。
その時に、きっとゴールで帰ってくる男子を見ているであろう
「Mさん」のことを想いました。
すると、また自然と元気が出るのです。
運動場に入り、ゴールまで100メートルくらいのときに、
10メートルくらい前に2人が走っていました。
「抜きたいけど抜けないかもしれない」と思ったその時です。
「新田さ～ん 頑張って～！！」という
Mさんの声が聞こえたのです。
すると、不思議なことが起こりました。。
全く足の感覚がないのに、勝手に短距離走のように
全速力で走りだしたのです。
自分の意志ではなく
勝手に足が回転している不思議な感覚です。
そして、 ゴール5メートルくらい前で、
必死で逃げる二人を抜いてしまったのです。
結果は9位でした。
あなたが男なら、
好きな女性にいいところを見せたいですよね。
好きな女性を幸せにしたいとも想いますよね。
好きな女性に「がんばって！」といわれると
やる気になり、思わぬ力が出ます。
男は成功するために 好きな女性をつくれ！
と言った人がいますが 本当だと思います。
あなたにはこの人のためにと思える
好きな女性はいますか？
もし 仕事や人生が思うようにいかないとすれば
好きな人を見つける（片想いでも）ことです。
これは脳の働きからも自然なことです。
爬虫類脳、哺乳類脳が本能を発揮して
頑張ることができると思います。
「男は好きな女性のために頑張り 大成する」
