カンボジア・パイリン→タイ国境へ
パイリンに無事着いたオレはタクシーを降りたとたん別の乗り合いタクシーに捉まった。
タイ国境まで乗せていくと言うのだ。
パイリンからタイ国境までは20km程度。公共交通機関はもちろんない,そうだ。
知らなかった。パイリンってばすぐ国境かと。
そうは言われてもオレはここパイリンにポル・ポトの墓を見に来たのだ。
見ずしてそのままタイに渡れるわけがない。
カイ:「ノンノン,オレ,ポル・ポトの墓を見に行くから。パイリンにあるんだよね?どこにあるの?」
タク:「ポル・ポトの墓?そんなものはないよ」
カイ:「彼を慕ってる人達が作った墓みたいなやつがあると思うんだけど」
タク:「あはぁーん,あれか。あるよあっちの山の向こうに」
カイ:「山の向こう?遠いの?」
タク:「遠いね」
カイ:「遠いの!?そうなんだ・・・。パイリンって何かおもしろいことある?」
タク:「ないね」
カイ:「ないの!?・・・タイ国境行こう。ポル・ポトの墓を見ずしてタイ行こう」
タク:「元気だせよ。カバンはオレが預かっておくから人が集まるまで(乗り合いタクシー)ぷらぷらしてこいよ」
カイ:「わかった。よろしく」
不安ながらも荷物を預け,町散策してタイ国境に向かうことにした。
しかしパイリン,道は未舗装だし,人もまばら。
マジでやることなし。
さーってどうすっぺ?なんて思いつつカンボジア最後のご飯食べてお勘定した途端にブッブーなんてクラクションならしながらタクシーがオレを探して来てくれて,「人が揃ったぞ!乗れ乗れ!!」って。
乗ったらオレの他にもう1人しかいなかったけど,しかもそいつは100B(約270円)しか払わないらしいけど,運ちゃんはオレに$5(約450円)を要求してきた。
「もうすぐ結婚するんだ。だからお金が必要なんだ」
ってそんなのオレに関係ないじゃんとは思いつつも了承。
おめでとうだからね。
カンボジアの庶民の平均月給,車の値段,家の値段,国境カンボジア側にあるカジノ情報など話しながら未舗装道路を行くこと30分。
こわもてのイミグレおっちゃんに出国手続きしてもらい,徒歩でタイ側のイミグレへ。
多分この棒から先がタイ
来たぞ5カ国目,タイ!!
カンボジアを後に,タイへ陸路移動開始
カンボジアにも雪が降ると言う。
整備されていないでこぼこ道をバイタクで。
ワット・プノン・サンポー,ワット・バナンなどの寺を見学,「一緒に写真を撮れ」みたいなジェスチャーをされ,横からギュッと抱きつかれ,しまいにはオレのアゴ髭をガシッと摘みながらの写真にご満悦だったマンクに別れを告げ,町に帰ってきたら,髪の毛,眉毛,まつげ,髭のすべてが灰色になっていた。
まさに1日浦島太郎。
カンボジアではそれを‘カンボジアスノー’を呼ぶ。
要は土ぼこりだ。
12月8日,そんなバッタンバンを後にし,オレはタイとの国境手前の町‘パイリン’へ向かった。
バッタンバンからはシソポン,ポイペト経由でタイ首都バンコクまで直通バスで行けるのだが,オレが選択したのはパイリン。
パイリンにはあのポル・ポトの墓があるというので,ちょっと覗いてみることにしたのだ。
パイリンまでは交渉で$7(約700円)の乗り合いタクシーだ。
この乗り合いタクシーを捕まえるまでもすったもんだがあったのだが,それをツラツラと書いていたら一向にブログがオレに追いついてこないのでここでは割愛する。しかし大変だった。
10:30。人が集まったところで,ようやく発車した乗り合いタクシー。
乗客は7人。運転手を含めると8人だ。
このタクシーは一般乗用車,トヨタカムリ。
想像してみよう,どのように8人が乗っているのか。
まず,トランク。
後部座席に乗った1人のおばちゃんが持ってきた米俵のせいでほとんど荷物が載らない。
オレのデカバックパックは後部座席へと追いやられた。
そしてカンボジ若夫婦。
この2人も後部座席。そしてオレ,とバックパック。
助手席に若いカンボジっ子2人。
これで運転手を合わせて7人。
果たしてもう1人は?
そう,もう1人の若カンボジは運転手の隣。
こんな状態で舗装されていない悪路をひたすら走る。
そしてナゼか運転手はかっ飛ばす。
こんな道っす,こんな道
あまりの重さとバンピングにサスペンションが耐え切れず,車体とタイヤがゴツッとかってぶつかるがお構いなしだ。
もうちょっと乗客を構ってくれ。
約1時間半後,後部座席の夫婦が降りた。
ふぅ,これでちょっとは楽になった。
と,思ったらオイっ!
席替えすることなく車は走り出す。
相変わらず助手席2人,運転席2人の後部座席おばちゃんとオレ。
なんとも思わないのかしら前に乗ってる4人は。
次におばちゃんがトランクの大荷物と共に降りた。
よし,これでようやく真っ当な車に。
って,ネェ!!
ナゼそんな窮屈な態勢を崩そうとしない??
好きにして。オレは1人で後部座席でのんびりさせてもらった。
前4人,後ろ1人の車はそして,バッタンバンを出発して2時間半後,無事パイリンに到着。
オレが降りた後も陣形を崩すことなく走り去ったあの4人。
まさかあの体勢が心地よいのかしら?それとも??
全くもって謎のカンボジ乗り合いタクシーだった。











