生ビ,いつもハッピー! 世界一周編 -2ページ目

いよいよラリベラへ向かう

4時、辺りはもちろんまだ真っ暗で、アフリカっていうオレの勝手なイメージを完全に裏切り、街はジャケットを羽織ってもまだ寒い状態だ。暗い、危ない、そして小雨と十分な理由ができたと自分を納得させ、普段は使わないタクシーでマンナーレアドビスタララというバス停へと向かう。


バス停が近づくにつれ、まだ5時前だというのに、どこからともなく黒山の人だかりならぬ、黒人だかりがバス停を目指して歩いているのが目に入る。しまった!5時前でも遅すぎたか!?

この時点でもちろんバスの予約なんてしてなくて、アフリカ人に負けないだけの横入りバッチコイ!な強引さで行こうとだけ決めていた。あとは天にまかせてある。

バス停に着くと、これまた見事なほどに黒い物体がでかい荷物を持ってうようよとしていた。とりあえず‘ラリベラ行き’のバスを探す。


道路状態が悪い国ではバスの後部に乗ってはダメ!

ミャンマーでこれが身にしみてわかっているオレは、なんとか真ん中あたりの席を確保(バガン→インレー湖間で、完全に酔っ払って、さぁこれから熟睡ですよ、っていう状態にも関わらず、常時続く30cm級のバンピングにより一睡もできなかった。あれはオレの旅史上最大に辛かった・・・)。幸いラリベラ行きバスはまだ前方から4分の3が埋まっているだけで、席確保は成功に終わった。


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真っ暗な中、席を確保し出発を待つ乗客達

毎日こんな戦闘をしていると思うと、エチオピア人には頭が下がる。


直角なシートに身をゆだね、出発を待つこと2時間!もう辺りは明るくなり、でもバスの外では人々がうろうろしている中、ようやくバスが動き出した。


もうちょっとなんとかなるだろっ!このシステム!

アジス・アベバから北、ラリベラへの移動を決める

アジス・アベバ、シャシャマネと行き、人々(しつこくつきまとってくる)とのコミュニケーションに疲れていたオレは、どこか田舎を訪れ、心をリフレッシュする必要があった。

だが、エチオピア、道路状態が悪く、どこに行くのもバスで丸1日、もしくは2日かかるという劣悪環境。しかもバスに予約と言う概念はなく、朝の4時、5時から席取り合戦を余儀なくされるという。


心のリフレッシュか、それとも体の静養か。

オレはまず体を静養することにした。体があっての旅だ。まずはぐうたらとアジスで体をいやす。癒すといってもマッサージとかではなく、生ビでだ。足しげく初日行った古びれたバーに通い、同じように通い詰めているエチオピアっ子達と飲んでは踊り、飲んでは踊り、やっとのことで、次の目的地をエチオピア北部のラリベラと言う村に決めた。


ラリベラへはバスで12日の小旅行だ。旅してんだから小旅行、大旅行なんてくくりはあってないようなもんだが、やはり朝4時からの移動はラクではない。とりあえず前日23時には床に就き翌朝の小旅行へ備えた。

ラスタ村、シャシャマネ

ここエチオピアにはレゲエ発祥の地と言われる、シャシャマネという村がある。レゲエ好きな人は聞いたことがある、もしくは訪れたことがあると思うが、村全体がラスタカラー(黄緑赤)のまさにラスタ村だ。


流れる音楽は、もちろんレゲエ。ボブ・マーリーをこよなく尊敬し、いたるところにポスター。「ラブ&ピース!」、「お金じゃないの!」が合言葉。そしてラスタと言えばマリファナ(ちょっと違うか?)。


アジス・アベバのタイトゥーっていうオレが泊まった宿の前でもそうだが、ここシャシャマネでもちょっと歩くとすぐ声がかかる。

「ガンジャ?」「ハッパ?」「グッドクオリティ」「チープ!」

ラスタっていうか、こういうような人達はなんで人を巻き込もうとするんだろ?自分達で楽しんで満足ってわけにはいかんのかねぇ。


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ラスタカラーに包まれたラスタ教会、にいるおっさん


ラスタ教会を訪れると、このおっさんの説教が始まる。他の地で偶然出会ったイスラエル人もこの人に同じ説教をされたと言っていた。Bull shit!!(クソったれ!)って言ってたなぁあいつ。説教の内容は覚えている限りこうだ↓


・ボブ・マーリーの本名を知っているか?知らないなら覚えろ

・ラスタ最高!

・キリストが白人ってのは白人が勝手に作ったことで、実は黒人

・草は身体にいい

・お金がなくても生きていける

・女性は女性らしく!パンツルックではなくスカートだ!


など、興味がないととても最後まで聞いていられないアホらしいことを頼んでもいないのに延々と1時間くらい話してくれるのだが、つい聞かされてしまう。最終的には「寄付をくれ!」って、あなた方ラスタはみんなお金なんですか!!と声を大にして言いたくなるのだが、周りを囲むラスタ青年の目もあり、そんなことは言えずにおずおずと引き下がることになる。

まともなラスタのみなさん、すみません。オレ個人の意見ですゆえ。


村で偶然出くわしたラスタ青年達もいろいろと案内(勝手に)しては、最終的に「いくらかよこせ」って。ふぅ・・・。ラスタ村疲れるぜ。


中には良い人もいるんだろうけどね

ラスタって言ってくる黒人はみんな、「ラブ&ピース!」、「お金じゃないの!」っていって近づいてくる。そして最後には、ラブでもピースでもなく‘金よこせ!’
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シャシャマネ、本当に興味があったら、あまり貴重品を見に着けずに行ってみるのもいいかも。

あぁ、すげぇ愚痴ブログになった。すみません・・・・・・・