小鮮を捌き | 海川山野 漁人

海川山野 漁人

四季折々酒肴探求

釣り人心理とは不思議なもので二律背反。

釣る時はより大きな獲物を求めるものが、食する段階に至るとより小さな獲物から箸を付ける事多く、、、

(但し最近の世代は仕留めた獲物を食べぬ向きが多く驚かされる場面が屡々、、、)

自分は「キャッチ&イート」が基本なので、常人が持ち帰らぬ小鯖まで魚籠の中。

ピンギスの美味しい頂き方として「背ごし」と「揚げ物」

今回はキジハタの手持ちが沢山有るので直ぐには頂かず

「キスフライ」の下拵え。

小鯖は「酢〆」か「干物」の二択と大いに迷い、、、

丁寧に処理した小鯖、鱚の姿寿司など乙では!?と。

取り合えず開き。

結局コノ天邪鬼氏は大雨の日並みに「開き干し」をセレクト。

小鯖を漬け込む間にピンギス捌き。

余り長く漬け込むと塩くどく成るので

ドリップが止まるまでシンクに吊るし。

開いたキスをキッチンペーパーに並べ、スパイス、塩を振り

更にキッチンペーパーを掛け、暫く冷蔵庫に寝かせ。

袋に小麦粉を入れ塗し、衣を付けラップに並べ包み。

更に保存袋に入れ空気を抜き冷凍庫へ。

ドリップが切れた小鯖を干し網に並べ、扇風機の風をあてつつ部屋干し。

この天候では一夜干しでは乾き切らず、一日半を費やしいい感じに干せ、、、

あたかも花札の役の「カス」のみの様な地味さながら

手間暇掛ける面白みも侮れず。