酒肴探求 ナメラの煮凝り | 海川山野 漁人

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四季折々酒肴探求

火曜日出勤前、若緑色から深緑に色目が変わり立ての「笹の葉」が最高の摘み頃を迎え

笹寿し用に少しばかり摘み。

五時台早々に帰還、尚も出勤までたっぷり時間があったので

「捨てれば塵、拾えば宝!?」ナメラのお造りの残を湯引き。

ナメラ(キジハタ)はその名の如く「総身」が膠質の塊の様な印象、暑いこの時期の酒肴探求「煮凝り」に挑む。

ナメラの皮目は驚く程「美味」鰭回り、兜などは手指がねと付く程の膠質、中骨の出汁も上品。

中骨、鰭の棘、表面の皮、身を丁寧に分離。

薄腹は骨を念入りに抜き。

極々薄めの和風出汁で中骨、鰭周りの骨と棘を煮出し。

(見苦しい画像の連続が恐縮、賄いゆえご容赦の程)

コレの上澄みの味を塩で整え。

更に始めに分離した身や皮を加え煮出し。

器に「葉山椒」「実山椒」「柚子」

次いで骨を抜いた「薄腹」を入れ

冷ました鍋を注ぎ、冷蔵庫で冷やし。

晩酌の支度は略完了、仕事明け何時ものシートで深酒。

初手はコロナビール、ウンダーベルグソーダ割り、金沢のクラフトジンのハチバンをロックで、杯を置こうとリカールソーダ割り、なおも話が弾み結局ラストはサザンコンフォート、、、

上機嫌で帰還、先ずは皮付きのナメラを湯引き

冷蔵庫の「ナメラ煮凝り」も訳も判らず挑んだ割に見事に仕上がり安堵。

湯煎し器に盛る。

自給自足の目一杯の「御馳走」徹夜で明かした富山湾

今は夏草に埋もれたワラビの原などの情景を振り返りつつ

呷る酒は「白真弓」濁り酒、、、

お造りは何時もと違い「ナメラ松皮造り」盛り付けは皮目を表にすべきと後で気付き。

今回のメインの「ナメラ煮凝り」は手探りで挑んだ割には上首尾で、ホタル飛び交う水無月の自分好みの頂点の出来栄え。

干し蕨も相変わらず歯切れよく調法。

常に持ちたい「好奇心」と「探求心」酒に呑まれぬ様にと思いつつも、コレが有るから起こるのが痛し痒し。

(※新調した安物カメラの日付け機能がしばしば狂い、ログの参考にならず)