皐月 ヤマメを肴に | 海川山野 漁人

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四季折々酒肴探求

皐月後半、早くも山菜時期は終わりを迎え

今がサカリのカタハ(ミズ)より蕗好みの自分。

この時期の野ブキは、立派な物が得られるものの堅く筋張り良くモノを見る事も肝要と言え。

蕨も同様、展葉してない立派な物が小枝の様に堅く喰えない事も数多し、ここ暫く殆ど野菜を買わず山菜を頂きしのぎ、、、

ホタルイカ素干しの在庫が山の様にあれど、飽きぬ様にエイヒレを炙り。

皐月の金沢の酒肴で自分的に外せないのが地物の「ヤマメ」

余り大きなモノより小振りなモノが美味。

焼き方の「上手下手」はあまり気にせず、手持ちの器材で精一杯心配りをする事が、せめてもの仕留めた獲物への供養と感じ。

ここ暫く酒はコレ

夏草に移行しつつある皐月の豊饒。

世間様は賢く「株高、株安」「円高、円安」等に一喜一憂の日々と拝察。

そんな世間の情勢と容易に距離を置けるのが「皐月豊饒」を享受できるこの時期。

出来得る限り「簡素」「質素」に過ごしたく思い。