海星の №20
高木 勇人 選手 (たかぎ はやと)
3年生 投手 176cm 72kg 右投右打 西橋内中出身
MAX145㌔の速球が武器の高木勇人投手は東海屈指の本格派右腕。
昨秋の東海大会前にはスポーツ紙にも注目の投手に挙げられ期待されたが
センバツ出場を賭けた準決勝・岐阜中京戦では3イニング5失点とまさかの大炎上。
高めに浮く甘い球を狙い打たれ、夏の白子戦に続いて重要なゲームで精神面の弱さが原因でKO。
屈辱的な敗戦となったが、高木投手にショックを受けている暇は無かった。
「課題はハッキリしていたから。落込んでいる暇はない、練習するのみ。」
高木投手は前向きに黙々と練習に打ち込んだ。
「課題は連投に耐えられる身体と、肩と、指先をつくること。」
秋の大会では三重大会で連投するたびに球威が落ちていった。
練習ゲームではMAX145㌔を連発していたストレートも大会終盤には
MAX140㌔を切ってしまっていた。しかも東海大会では指先のマメがつぶれるアクシデント。
走りこみ中心の練習のせいもあり、投げ込み不足も原因の一つだった。
このオフでは走りこみはもちろん、ウェイトトレだけでなく投げ込みも連日行ってきた。
「指先の皮は丈夫になったのでマメの不安は全くなくなりました。」
更に下半身もかなり強くなり、体重は8㎏もアップ。あとは実戦で完投、連投して投げるスタミナをつけるだけ。
春先から完投し連投を繰り返してきたが、強化された下半身と上半身のバランスがとれず今度はフォームを崩してしまった。
四日市地区予選ではフォームを崩してスピードを落としながらも、課題克服の完投・連投を続けた。
さすがに三重県大会では、強打の皇學館打線に通用しなかったが、完投する目的は果たした。
「順調に練習はこなしてきているので不安はないです。」ひとまわり大きくなった身体が、しっかり下半身から始動できるようになれば凄い球が生まれるはずだ。
「目標はみんなで甲子園へ行って・・・そしてプロ。」
ハッキリとした目標を持つ高木投手はしっかりと前進し続けている。