公演後記「不死蝶」裏話⑥ | ミステリー専門劇団回路R ~ 回路R人のブログ

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回路Rは、ミステリー、サスペンス作品を芝居と朗読で製作している劇団です。
メンバーの活動や、稽古日誌、公演後記などを綴っています。
2023年10月より金田一耕助シリーズ「不死蝶」にて、有観客での舞台公演も再開いたしました。

どうも!

団長です。


2023年のうちに書き終える事が出来るのか、ドキドキの年末です…(笑)


さて、実質1回目の公演といってもおかしくない公開ゲネ。

開場10分前にスタッフさん、演者全員揃って気持ちをひとつにする瞬間。

緊張とワクワクが止まらない時間の開始です。


楽屋ではみんな一人一人にご挨拶。

4年ぶりにお客様を前にしての公演。

心臓がドクンドクン鳴り響く。

今回は楽屋が地下のため、庭側の外階段を使って開演直前に舞台袖に移動する必要があったのですが、開演前にお客様に姿を見せないため、庭にお客様がいない事をスタッフに確認して舞台袖に移動。

団長はなんだか楽屋で過ごしているのも怖くて、開場時間の間ずっと舞台袖の小さな楽屋で30分過ごしました。





開演5分前になった頃、金田一、古林、そして都が入ったきてうしを入れて4人でスタンバイしていましたが、もう緊張がハンパない。足はガクガク震えるし、台本を持つ手も震えそう。


あぁ、水を持って来ておけば良かった(ノ_<)

またトイレに行きたくなって来た〜…心臓が口から出そう…

でもこれが芝居だと緊張が更にもっとすごくなる。なぜなら緊張してセリフが出てこなかった時ほど恐ろしいことはないから。

突然訪れるホワイティさんという妖精に今回はイタズラされることはない。

だから大丈夫。

と思っていてもやっぱり第一声というのは、緊張する。


林金田一も、神妙な面持ち。めっちゃ緊張してる。

すでにたくさんの人が演じられている金田一という役ゆえに、物語の中に存在する林金田一をお客様はどう受け入れてくれるのか、金田一という世界観を壊したくない、林が演じる金田一を完璧に演じたいという思いもあったのではないかな…と。


もちろんそれは林団員だけではなく、原作がある作品だけに、みんな同じ思いで迎えたゲネであったと思います。


今回その思いはとても強かった。


音楽が変わり、いよいよライトの下に。

そして不死蝶開演。


それぞれが出番の前に「行って来ます」「行ってらっしゃい」と声をかけて、みんな久しぶりの客前に出発する。


始まってしまうと、緊張を超えてやはり楽しさが勝ちました。

まぁ、団長は最初と最後しか出番が無かったので余計かもです(笑)


そうそう、ニコラ神父のアキラさんは毎回メイクが独特なのです。今回も鼻筋に白を入れるのですが白すぎる!

「アキラさん白すぎるよ〜!(笑)」と言われても、「顔が薄いからこれぐらい入れないと!」って…顔濃いからね!ってみんな突っ込み、和ませてもらいました(笑)


後で聞いた所、観に来てくれた友人にも突っ込まれたそうで、そんなアキラさんはやはり愛されキャラですね^_^



公開ゲネも間もなく終演。

いよいよエンディング。

ここでもまたドキドキ…このお話しにしてこんなエンディング、お好みだろうか?

でもこのエンディングでもちゃんと流れが繋がるように森本が書いてくれている。

だから絶対、大丈夫。


とはいえ舞台側からはお客様の表情が見えないのず、更に公開ゲネでは、団長はまだエンディングの最後の挨拶も前には出ず、一番後ろの列から行っていたので、まだこの時点でもドキドキでした。


挨拶。

そう、お客様の前では泣かない。

公開ゲネ。あと4回本番が残ってる。


でも一番前の列から林団員が振り向いた時は、危なかった…きっとこの時点でもお客様のお顔が見えてなかったから我慢できたのかも…そして泣いてる林団員を笑うことでなんとか回避出来ました(笑)


お客様のお見送りで、楽しかったと仰るお顔を拝見して、ようやく安堵。

待ってたよと、4年ぶりにご来場頂けたお客様、そして今回初めてご覧頂いたお客様。

皆さんに良かった、楽しんで頂けたのだという嬉しさと、この4年の時間はちゃんと積み重なっていたのだという思いでいっぱいの1日目となりました。