公演後記「不死蝶」裏話④ | ミステリー専門劇団回路R ~ 回路R人のブログ

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回路Rは、ミステリー、サスペンス作品を芝居と朗読で製作している劇団です。
メンバーの活動や、稽古日誌、公演後記などを綴っています。
2023年10月より金田一耕助シリーズ「不死蝶」にて、有観客での舞台公演も再開いたしました。

どうも!


団長です。

お正月準備はそっちのけで、年内のうちに書いて行きたいと思います。


という事で、稽古も順調?に進み。

と言っても、やはりみんな仕事やら公演やらでなかなか全員が揃う事はないことがわかっていたので、休みの人がいた場合、誰が誰の代役を担当するかも今回は決めてありました。

まぁ欠席者が多くなってしまった時は、森本と大野ちゃんが複数代役を使い分けて行う事もありましたが(笑)


掛け合いさえも1人で複数の役を使い分けて朗読するのは、ほんと見事だなぁと感心するばかりでした。


みんな一つの作品を作る同志。

支え合って協力し合う。世代を超えた関係性が理想的な座組だったと思います。

今回参加してくれた若手メンバーの4人。みんなそれぞれ、この作品の中はもちろん、公演での役割をしっかり受け止めて務めてくれたことも大きかったですね。


回路Rは元々少し年齢が高めの劇団。その中に新しい風を吹き込んでくれる存在はとてもありがたく、また、何の違和感なくくだらない事で大笑いしてる年配チームに馴染んでくれていた、いえ、温かく見守ってくれていた?(笑)のが、今回の公演の象徴とも言えるかもしれません。




こうやって新しい仲間が増えて行くのは本当に嬉しくて、劇団を続けて行く上で大切なことだなと、久しぶりの公演で改めて実感しました。


そしていよいよ10月に入り、チケットの準備も整い、みんなの衣装も徐々に決まり始め、音響さんに渡す音楽、効果音の準備も終わり、スタッフさんも稽古場に来られる時期になった頃、ふと気付きました。


ヤバイ、セットの準備しなくては…

そうだ!パンチ!パンチカーペットの注文!!!


少しでも安く、そして納期が間に合う所を探さなくてはと、連日のネットサーフィン!


絞りに絞ってポチッて一安心した翌日。

こちらの商品は品切れですの連絡が…


「マジか…」また探す。そしてまたポチッとしたものの、「いや、こっちの方がサイズピッタリに買えるやん!」

と慌ててキャンセルしたりともうてんやわんや。

準備しなくてはいけないのがいっぱいあるのに、頭が追いつかない(笑)


朗読だから小道具とか無いはずだったのですが

エンディングはとにかく賑やかにしたい。

あ、蝶飛ばそう!そうだ結婚式しよう!

と、突然ひらめいたもので一気に小道具増えました。


エンディングで使ったミニマラカスは、元々団長が昔カラオケに行く時に持参していたマイマラカスを引っ張り出してきたもの。

ホントはサンバだとマラカスは使わないですが、賑やかにしたくて…笛だとうるさくなるし…他の楽器をわざわざ購入というのも予算的に…


という事で、マラカス使うならやっぱりワラチェーラが欲しいので、ヒラヒラ布がついた腕輪を使って欲しいとミハル団員に布を渡してお願い。


そしてエンドロールは、昔バイトしていた居酒屋の大将にお願いして、マンションの屋上を借りて製作。


この回路R式エンドロールには、森本の味のある字が必要不可欠。今回は人数が多いので過去最長でした。それにしても10月だというのに刺すような日射し。暑いを通り越して痛かった(笑)

でも森本はばらかもん気分を楽しんでいたようです。






そんなこんなで朗読だから荷物少ないし、今回はレンタカーは借りない事にしたのでこれであとはパンチ到着と小屋入りを待つのみ!


ん???

182㎝のパンチ、どうやって運ぶよ…

(゚д゚lll) 


団長宅から劇場まで徒歩20分弱。

カーシェア借りてもまた一旦駐車場に戻さなくてはなので、逆に時間もお金も勿体ない。


森本「大野ちゃんと俺が肩に担いでエッホエッホと運べばいいんじゃない?」

吉村「それやと身長低い方に負担がかかるから私と大野ちゃんが持った方がいいんじゃない?」


と、大野ちゃんとエアパンチでシュミレーションしてみた。


大野「エッホエッホ…こんな感じ?いいんじゃ無いですか?」

吉村「いや、絵面はオモロイけど、もっとええ方法あるやろ」

森本「小屋入りにパンチ担いで徒歩で劇場入りってオモロイねんけどなぁ」


結局、なんだかんだ受付周りのものやらで荷物は増えるため、パンチは折り畳みカートに縛り付けて1人がゴロゴロと引っ張ることに。

リヤカーは無いので、自転車に乗せられなかった荷物をみんなで分担して持つ事になりました。


小屋入り前日。

千葉団員も団長宅からの荷物運びを手伝ってくれるという事で、


千葉「何時に行けばいいですか?」

吉村「8:00頃には来といてもらえると」

千葉「早いですね!ひとつ用事済ませてから行こうかと思ってたので」

吉村「コンビニ寄ったりもしたいし、8:15には出発したいと思ってるのよ。難しそうなら直接劇場でも大丈夫だよ」

千葉「大丈夫です。がんばります」


翌日、早朝に起きて朝食後、制作チームから頼まれたものや仕込みに使うものなど備品、そして衣装小道具の荷物チェックをしていると、森本からの質問


森本「何時に出発?」

吉村「千葉っちと大野ちゃんが来て8:15に出発」

森本「え、早くない?そんなに早く行ってどうすんの?」

吉村「コンビニも寄りたいし、荷物もあるからゆっくり歩く事考えても、それくらいには出とかなあかんやろ」

森本「それにしても早いやろ。小屋入り10時やろ?」

吉村「………?」

森本「………?」

吉村「………Σ(゚д゚lll)⁉︎、そうや10時やん⁉︎」


そう、10:00で準備していたはずなのに、今までいつも9:00入りだったため、小屋入りとなると無意識のうちに身体と脳が9:00に塗り替えられていたのです。

しかもいつもは搬入運転で、小屋入り3時間前くらいには家を出発していたもので…


ヤバイ!千葉団員用事があるって言ってたのに、1時間間違えて言っちゃった!

大野ちゃんとは10:00入りの話ししてたのに。


予定通り8:00頃やって来た千葉団員に平謝り。

ひとまずゆっくり朝食をとる時間が出来たという事で(^^;)小屋入り当日とは思えないのんびりした時間を過ごし、9:00頃やって来た大野ちゃんと共に出発しました。


さぁ、いざ劇場へ!