公演後記「不死蝶」裏話③ | ミステリー専門劇団回路R ~ 回路R人のブログ

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回路Rは、ミステリー、サスペンス作品を芝居と朗読で製作している劇団です。
メンバーの活動や、稽古日誌、公演後記などを綴っています。
2023年10月より金田一耕助シリーズ「不死蝶」にて、有観客での舞台公演も再開いたしました。

どうも!

あっという間に年末が来てしまいました。

団長、年末は初心に帰るべく、上京した頃のような年末を過ごしております。


という事で、8月に入り稽古初日。


全員揃っていたわけではありませんが、初の読み合わせはニマニマと思わずしてしまう時間でした。

すでにそれぞれ役にハマっていて、とても初読み合わせとは思えない。

特にカンポ。もう完成してましたね。








昔大好きな花木京さんとご一緒した公演で、「待ってました!」と毎回稽古時に楽しみにしていたシーンがあったのですが、それと同じ感覚です。

稽古の度カンポが出てくるシーンが楽しみで仕方ない(笑)


そう思っていたのはきっと私だけではないはず。


お芝居ではなく朗読劇にはなったけど、実力のある客演さん達に支えてもらい、回路Rの、演出森本の思う「不死蝶」は完成する。そう確信出来た稽古初日でした。



顔合わせで挨拶が出来なかったメンバーとも徐々に馴染んで行き始めた頃、遠方にいる杢衛さん役の長さんのリモート稽古を開始しました。


毎年お芝居の方に参加いただいてましたが、朗読の方はいつも少人数だったので、実際生の朗読に参加いただくのは初めてかも。なんせ回路R自体、こんなに人数の多い朗読は初めてですから(笑)


地元に戻ってからは、コロナ禍ということもあって人と話さない日もあるという長さん。顔合わせの時にどうやって声出してたか忘れてる…なんて話したりしてました。


リモートでの稽古は、表現して欲しい杢衛さんをマンツーマンで伝えていく森本。

でもやはり長さんの優しい雰囲気は隠しきれない。

最初、「山刈りじゃ!」がどうしても駄々っ子のように可愛く聞こえてました(笑)


それが長さんの味である事も重々承知しているので、最終形として森本の思う威厳もありつつ長さんらしい杢衛さんに着地するために、何度も何度も「山刈りじゃ!」の練習をしてました。


結果どうなったかは、見ていただいた皆さんがよくご存知だと思います^ ^

若干の可愛さは残しつつ、杢衛さんが杢衛さんたる雰囲気は残ったのではないでしょうか…


森本とのマンツーマンレッスンのあと、稽古場でもリモートを繋ぎみんなとの稽古にも参加。


リモートだとどうしてもタイムラグがあるし、あまり家の中で「山刈りじゃあ!」と大声も出してると近所の人がビックリするため声も控え目。

早く直接一緒に稽古したいなぁ〜と、長さん自身も、そしてみんなも合流出来る日を楽しみにしておりました。







そんな稽古を経て、9月末に上京。

10月からいよいよ合流しての稽古です!


が、本当に全員が揃うのはまだまだ先のこと。

小屋入り日。そう、公開ゲネ当日が初めて全員揃う朗読なのでした。