どうも!アメブロには久々登場の団長です。
服部団員が牡丹燈籠の裏話を書いていたので、私からも裏話の裏話を書きたいと思います。
今回、効果音は服部と団長が担当。
通常朗読稽古は平日の夜にzoomで行っているのですが、効果音チームの稽古と収録はみんなとは別です。
服部団員は下駄。
団長はカラス。
絶対人間の役をやるより難しいよね〜なんて大笑いしつつ服部団員のぼやきは、
「私、もはや生き物でもないんですけど、どうすればいいんだろ…」
でした。
そりゃそうだな、ごもっとも(笑)
森本はよく、歌の音痴とセリフの音痴は違うという話しをします。
歌の音程と同じようにセリフにも音程があって、それは歌が上手いからと言ってセリフが上手いとは限らないというのです。
それは単純に言葉のアクセントとか発音とかそういう事ではないんですよね。
感情をのせて発するセリフが、正しい感情として耳に違和感なく伝わる音程と言えばいいのでしょうか。
何とも上手く説明出来ないのですが…
もっと明るくとか、嬉しい気持ちでとか感情を伝えてわかるものではなく、半音違ったり、ちょっとうわずっていたりという感じですかね。
なので、森本は演出の際、その微妙な音を伝える為に、「こういう風に」って自分でセリフを言って聞かせます。
森本の言うセリフと同じ音で言えると、実に耳心地のいいセリフになるんですが、でもそれを再現するのは、その違いがわかっていないと非常に難しいんですよね。
客観的に団長から見て、その再現率が団員の中で最も高いのが服部団員なんです。
言われてその場ですぐ再現出来る率です。
きっとセリフ耳がいいんだと思います。
そんな服部団員が、今回は非常に苦戦していました。
使い回しではなく場面ごとに録音しているので、微妙な音程差の調整がなかなか難しく、何度も何度も録音して。
でもだからこそ、作り物の効果音ではない、物語の中に溶け込んだ朗読ならではの下駄の音が出来たんだと思います。
声で出す効果音にこだわった演出。
そして朗読で表現するからこそ、すーっと心の中に染み込んでん行くよう選抜された言葉たち。
回路Rらしく、これぞ朗読の醍醐味という朗読になっています。
31日まで、まだ時間があるから大丈夫!
今までにない牡丹燈籠をぜひ、ぜひご視聴下さい。
きっと切なくも温かい気持ちが溢れて来ると思います。