2008年 6月
中国を旅行していると、実に良く騙される。
もう3年以上も住んでいても、旅行すると騙される。
先月位に、船で一時間位の海辺にある良いホテルを見つけたので、今日一泊の予定で来ている。
昼食の為、レストランへ行き炒飯を注文した。
スープが付いて来ないのでウーロン茶を要求したら、正式らしい茶が出て来た。
最後に勘定の時、余りに高いので聞いたら、ウーロン茶は38元=約600円と云う。
どこだって食事の茶はただだと云ってやったが、言葉はおぼつかない。
強引に払わない手もあったが、払ってやった。
少しあとウエイトレスは4、5人集まって、大喜びの様子であった。
外国人で金持ちそうなので鴨にされた様である。
腹も立ったが、成人前、田舎の電気工事をやっていた頃を思い出した。
金持ちそうで文句を言いそうでないお客には、見積金額とは関係なくふっかけた。
自分が直接儲かるのでは無いのであるが…。
それは田舎では常識と云うか習慣と云うか、全く罪の意識は無かった。
漏電の修理は見積りも無く強制的に仕事が出来たので、儲かりそうな家からは工事の量を増やして、この際儲けておこうとの風潮がどこの電気屋にも有った様だ。
現在で云えば、保険による事故車の修理の様である。
騙されて腹の立つ度に、50年以上も前に同じ様な事をしていた自分を思い出す。
昔、貧しい農漁村に月収の何分の一かをふっかけて困らせたのと、中国でのお茶代位ではウエイトが全然違うが、両方とも罪意識はほとんど無くても、神の前には立派な犯罪である。
それを知った今が、悔い改めの時である。
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