【質問】戦争について教えて下さい。
「火垂るの墓」を見ての疑問です。
空襲のあと雨が降るのはどうしてですか?
節子のお母さんはどうして子どもを残して先に行ってしまったんですか?
大量の死体がそこらに転がっているのは、本当にあった事なのですか?
もし、実際にあのような身寄りも家もない子どもが生き残ったとして、その後どうやって生計を立て生きていったのですか?
戦争を知らない世代です。
あのような事が実世界であったなんて信じられません。
【回答】夜中にこの質問を見て、朝方まで眠れなくなり、一寸一言。
戦時中、私は小学生でした。
疎開組でしたので相当に苦労して、今でも良く覚えています。
人生であんな苦労は無かったですね。
みんな同じでしょう。
一年生の頃、食料難で親戚の田舎へ一人で預けられ、
「お母ちゃん、お母ちゃん」
と朝までわんわん泣いたのを覚えています。
都会では空襲が激しくなり、田舎へ疎開したのですが、食べ物から、着るもの、住むところまでみな違い、慣れるまで大変でした。
田舎では小学生でも農家の手伝い等、作業があり、疎開組は田舎の子供に比べると体力が無く、心では泣きながら作業をしていました。
でも声を出して泣くと、直ぐビンタです。
それでも直ぐに起き上がって、直立の姿勢をしなければなりません。
戦争末期には、中学卒の代用教員が面白がって、子供をなぶっていましたよ。
それは兵隊でも同じようでした。
戦争で苦労した人は、皆おぞましい記憶があるでしょう。
語りたがらない人もいるようです。
都会の人は、サイレンの音だけで怯えていましたね。
東京では、戦後10年近くもサイレンはなかったようです。
若い人も戦争中の苦しさを擬似的にでも体験してみると良いでしょうね。
防空壕で一日過ごしてみるとか、大根飯で2、3日過ごすとか…。
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