素人と空気 | 海南島のヨハネの黙示録

海南島のヨハネの黙示録

キリスト教の元宣教師・海南島のヨハネさんの不思議な体験の数々

2008年  4月5日

世の中には、見えない物は信じないと言う人が沢山いる様である。

でも、電気や心の存在は信じている様である。

空気も目には見えないが、その存在は信じられている。

しかしその性質については、大抵の人は素人である。

大きいビルやホテル等は、大抵、空調されている。

空気の性質を知らない人は大変な無駄をしている事が多いが、いくら説明しても納得しない。

見えないからである。

例えば、

「節電の為、窓際の照明は消しましょう」

と実行していても、窓は開けて空調の為の電気代を無駄にしている。

通常、照明よりも空調の電力の方が大きい。

窓際の電気代と空調の為の電気代では、何倍も、いや10倍も違うのである。

しかし素人にはそれが分からない。

見えないから。

霊の世界も同様で、目には見えない。

見えないから、神も霊も存在しないと言う人は沢山いるようである。

我々が生きている間お世話になっている空気についても、その性質を信じない人が多い。

だから無理は無いと思う。

「空気にも重さがあるのだよ」

と説明しても、

「そんな馬鹿な」

と信じない人は多い。

10年くらい前、私の関係する会社が節電装置なる物を取り付けると会議を開いた。

私は強行に反対したが、社長の決裁が出ているとの事で押し切られてしまった。

一箇所、数百万円の投資である。

結果、殆ど役に立たず、近年、それを取り付けた企業が集まって裁判を起こしている。

専門家はみんな反対したと思うが、大企業の管理職でも、見えない物に対しては素人である。

別に見えない物に限らないが、自分の専門以外は皆素人である事を自覚した方が良いと思う。

若い頃の会社の先輩で、

「俺は世の中の大抵の事は知っている」

と自慢している人がおったが、我々新入社員が、

「どの様にして知りましたか」

と質問すると、

「毎日丹念に新聞を読んでいる。そして、世の中の事は全部新聞に書いてある」

との返事であった。

新聞は普通紙である。

この人のレベルはこの程度である。